広島の頼れるかかりつけ医&病院・医院・クリニックに出会える健康情報サイト
注射療法で日帰り手術も可能に。「痔」の最新治療と予防について【広島大腸肛門クリニック 院長 中島真太郎先生】 | 病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2012年11月20日時点の情報です)

中島真太郎 先生(肛門科・内科・外科)

注射療法で日帰り手術も可能に。「痔」の最新治療と予防について

 
広島大腸肛門クリニック
【住所】広島市西区庚午南1-35-21
【TEL】 082-507-1555

注射療法で日帰り手術も可能になった「痔」の最新治療と予防について|広島大腸肛門クリニック 院長 中島真太郎先生
大腸肛門疾患のスペシャリストである中島院長。優しい話し方で何でも相談できそう。
 
「もしかして痔(じ)?」と思いつつも、病院にいくことをためらっている人も少なくないようです。
「日本人の3人に1人は痔を患っている」といわれるほど、誰でもかかりうる「痔」。新しい治療法と予防について、広島大腸肛門クリニック院長の中島真太郎先生に聞きました。
 

「痔」にはどんな種類がありますか?

「痔」は、肛門周囲の病気を総称する言葉で、さまざまな病気があります。中でも、男女とも半数以上を占めているのが「痔核(いぼ痔)」。次いで女性に多いのが「裂肛(切れ痔)」、男性に多いのが「痔ろう(あな痔)」です。
いずれも、恥ずかしいからと放っておくと慢性化することもあります。不快な症状があれば、我慢せず、早めに医師に相談しましょう。
 

「痔」は、切らなくては治らないのでしょうか?

「痔は切らなければ治らない」と思っている人が多いようですが、外科的な手術が必要なのは、痔核で2、3割、裂肛では1割程度です。あまりにたびたび出血する場合や、排便時以外でも痔核が飛び出して戻らないときなどは、手術になる可能性もありますが、多くの場合、生活習慣の改善と飲み薬や坐(ざ)薬、軟膏(こう)による保存治療で改善していきます。
ただし、痔ろうの場合は、手術が必要になります。
 

手術をした場合、どのぐらいの入院が必要?また、生活への影響は?

「痔」を切るなどして手術をした場合、以前は1か月近く入院が必要だったのですが、最近では1週間程度の短期入院で済むようになりました。
また、痔核には「ALTA(アルタ)療法」という注射療法が登場し、痛みの少ない治療が可能になりました。これは、内痔核にジオンという薬を注射して、痔核を硬化・退縮させるものです。日帰り治療もできるので、治療費や入院費の負担も軽くなりました。

最近は、患者さんの希望や生活スタイル、状態などによって治療を選べるようになったので、痔核や裂肛は、絶対に手術しなければいけないということはありません。専門医とよく相談して、自分に合った治療法を納得した上で決められるといいと思いますよ。
 
注射療法で日帰り手術も可能になった「痔」の最新治療と予防について|広島大腸肛門クリニック 院長 中島真太郎先生
広島大腸肛門クリニックでは最新の設備を整え、検査・手術・入院まで高い技術でサポートしてくれる。
 

「痔」を予防するにはどうしたらいいでしょうか?

「痔」は、多くの場合、生活環境や体型に由来することがあります。
ぜひ以下の予防10か条を参考にしてみてください。

〜「痔」の予防10か条〜

   1.お尻はいつも清潔に 
   2.毎日入浴する 
   3.お尻や腰を冷やさない 
   4.同じ姿勢を長時間続けない
   5.排便は3分以内で、強くいきまない 
   6.排便をしたくなったら我慢しない 
   7.トイレに行くのは便意を感じてから 
   8.便秘や下痢にならないように気を付ける
   9.アルコールや香辛料は控えめに 
  10.気軽に専門医に相談を 

1〜3は、血行を良くするためにも、毎日入浴することは大切です。ただし、過度に清潔にしすぎると、他の病気を併発することもあります。お湯で優しく洗うだけで十分清潔に保てますよ。
また、おなかやお尻が冷えるのもよくないので、厚着をしたりカイロを使うなどの工夫をするといいですね。

4ですが、長時間同じ姿勢でいると、肛門に血液がたまりうっ血を起こします。体を動かして血行を促すようにしましょう。

5〜8は、排便習慣を整えることが大切ということです。夜寝ていた胃腸が動きだす朝は、しっかりと朝ごはんを取り、排便をするための時間の余裕を持ちましょう。ただし、便意がないのにトイレにこもるのは逆効果です。
また、便秘薬はたまに使うのは問題ありませんが、長期間連用すると下剤依存症になってしまうこともあるので気を付けましょう。自分で勝手に下剤を使わず、消化器の専門医などに相談して使用することをお勧めします。

痔は遺伝ではありませんが、生活環境や体型に由来することもあります。
同じ生活環境で暮らす親や兄弟など、家族に痔の手術をしたことのある人は要注意です。
 
記事提供:広島リビング新聞社

医師のプロフィール

中島真太郎先生

●広島大学医学部卒業
●広島大学病院、広島鉄道病院、土谷総合病院、吉島病院、社会保険中央総合病院・大腸肛門病センター(東京都)で勤務
●呉市医師会病院外科・肛門科で医長を務める
●平成19年に広島大腸肛門クリニックを開設

・日本外科学会定認定医・専門医・指導医
・日本大腸肛門病学会認定専門医
・日本消化器病学会認定専門医
・日本消化器内視鏡学会認定専門医
・検診マンモグラフィー認定読影医
・日本消化器外科学会
・日本消化管学会
・日本臨床外科学会
・日本がん治療学会
・日本胃癌学会
・日本乳癌学会
・日本呼吸器外科学会
・内痔核治療法研究会 など
 
広島大腸肛門クリニックの詳細
広島大腸肛門クリニックの詳細

 

 
 

■□■□ 2024年2月によく読まれた記事をCHECK! □■□■

 
命にかかわる病気ではありませんが、経過観察と言われたら生理の変化に気を付けて。過多月経や月経痛がひどくなるなどの場合は早めに産婦人科に相談しましょう。

実は10代、20代の女性の死因上位に挙げられる摂食障害。
人の価値や美しさは、体型や体重で決まるものではありません。
適切なカウンセリングで過度な痩せ願望やストレスから自分の体を守りましょう。

幼児や児童に感染することが多く、発症すると喉の痛み、熱、発疹などといった風邪と似た症状が起こります。また、痛みはないのですが、舌の表面に赤いぶつぶつができることがあります。

尋常性疣贅は、「ヒト乳頭腫ウイルス」というウイルスの一種が皮膚に感染してできます。手あれや髭剃り後など、目に見えないくらいの小さな傷からでもウイルスが侵入します。どこの部位にもできる可能性があるのです。

咽喉頭異常感症は心理的要因が大きいといわれています。
喉がイガイガする、圧迫感がある、引っ掛かったり、絡んだような感じがするなど
考えれば考えるほど、喉に違和感を抱き、そのストレスが引き金になって症状を引き起こすことも多いようです。


病名・症状・キーワードからお医者さんレポートを探す かかりつけ医は、「病気を治す」だけでなく、「病気を近づけない」ための強い味方。信頼できるかかりつけ医を見つけることは、大切な家族の健康を守る安心の第一歩なのです。 広島県では、県民一人ひとりががんをより身近なものとして捉え,がん検診の重要性についての意識が高まるよう、がん検診の普及啓発や受診率の向上に力を入れています。 広島ドクターズのサイト運営会社「株式会社和多利」は、広島県「がん検診へ行こうよ」推進会議会員に所属しており、広島ドクターズを通じて広島のがん検診受診率アップに貢献したいと考えています。



広島の病院・医院をエリア別に探す
広島の病院・医院を診療科目別に探す
 
今月のピックアップレポート
通院できないからと諦めないで! 訪問歯科診療で在宅ケア
通院できないからと諦めないで! 訪問歯科診療で在宅ケア
 森野 茂 先生
(森野歯科医院)
 
よく検索されている病名・症状
咽喉頭異常感症(セルフチェック 喉の違和感 更年期)

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス 2回目 軽い)

尋常性疣贅(魚の目 子供 ミルメシア 放置 足のイボ 幼児 黒いつぶつぶ 原因)

子宮筋腫(何センチで手術 経過観察 ストレスで大きくなる 放置 妊娠中 手術 症状)

摂食障害(食べたら吐く ストレス 吐き癖 くり返す)

溶連菌感染症(いちご舌 溶連菌じゃない)

 

自分にあったかかりつけ医をみつけよう!広島の医院・病院ガイド
 
新着お医者さんレポート
 
【広島ドクターズは暮らしに役立つ広島の地域医療情報が満載。その病気とは?どんな症状は?どんな治療をするの?予防ついて、広島のドクターが知りたい医療情報をレポート発信。広島の病院検索も広島ドクターズで】
【広島ドクターズは暮らしに役立つ広島の地域医療情報が満載。その病気とは?どんな症状は?どんな治療をするの?予防ついて、広島のドクターが知りたい医療情報をレポート発信。広島の病院検索も広島ドクターズで】
【広島ドクターズは暮らしに役立つ広島の地域医療情報が満載。その病気とは?どんな症状は?どんな治療をするの?予防ついて、広島のドクターが知りたい医療情報をレポート発信。広島の病院検索も広島ドクターズで】
 
【広島ドクターズは暮らしに役立つ広島の地域医療情報が満載。その病気とは?どんな症状は?どんな治療をするの?予防ついて、広島のドクターが知りたい医療情報をレポート発信。広島の病院検索も広島ドクターズで】
【広島ドクターズは暮らしに役立つ広島の地域医療情報が満載。その病気とは?どんな症状は?どんな治療をするの?予防ついて、広島のドクターが知りたい医療情報をレポート発信。広島の病院検索も広島ドクターズで】
Produce : WATARI Developed : Netprompt