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よくある子どもの歯の疑問。どうして虫歯になるの?仕上げ磨きはいつまで? ぐらぐらする歯は無理やり抜いていいの?など、様々な疑問にお答えします。【さくらい歯科クリニック 院長 櫻井宏樹先生】|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2013年3月22日時点の情報です)

櫻井宏樹 先生(歯科)

子どもの仕上げ磨きはいつまで? フロスを使うとすきっ歯になるのはホント?!

 
さくらい歯科クリニック
【住所】広島市佐伯区八幡東4丁目32-2
【TEL】 082-929-6480
子供の歯 小児歯科 虫歯 スポーツ飲料 水あめ 乳歯 永久歯 生え変わる 歯が抜ける 仕上げ歯磨き 歯科検診 唾液の検査 さくらい歯科クリニック 広島市佐伯区
櫻井先生が大好きで定期検診を楽しみにしている子も。何でも相談できる地域のかかりつけ歯医者さん
 
食後の歯磨きは当たり前。仕上げ歯磨きもきちんとやっているし、もちろんフッ素や定期健診だって。
こんなに頑張っているのに、どうしてうちの子は虫歯になるの?!
今回のレポートは、「さくらい歯科クリニック」の院長、櫻井宏樹先生に、子どもの歯について日頃お母さんが疑問に感じていることを解説してもらいました。
虫歯予防の話だけでなく、乳歯から永久歯に生え変わる時期の素朴な疑問、学校の歯科健診のこと、子どもが歯医者さんを怖がらないようにするにはどうすればいいのかなど、「知ってなるほど!」と思うものがいっぱいですよ。

乳歯なら抜けてしまうので虫歯になっても問題ない?

乳歯で虫歯が多発している子は治療しないでいると、生え変わった永久歯も結局は虫歯になってしまいます。なぜなら、虫歯になる原因は歯だけに問題があるのではなく、その子の唾液の性質が大きく関係しているからです。虫歯の乳歯が抜けて生え変わったとしても、唾液の性質や口腔内の環境が同じであれば、それを改善しない限り永久歯もまた同じように虫歯になります。
唾液の検査をすると、虫歯になりやすい環境かどうかが一目で分かります。「この子は甘いものが好きなんだな」ということまで分かるんですよ。歯磨きやフッ素はもちろん大切ですし、定期的に健診を受けているのは素晴らしいことです。ですが、それだけでは虫歯を予防することはできません。唾液検査の数値を見ながら、お口の中を虫歯にならない環境にしていくことが重要です。

虫歯にならない環境にするにはどうすればいいのですか?

ほとんどの自治体で1歳半検診と3歳児検診がありますが、1歳半検診ではどの子も虫歯がないんですね。それが乳歯の生えそろう3歳児検診になると虫歯が全くないグループと虫歯がたくさんあるグループに分かれてしまうんです。乳児健診には何年も携わっていますが、必ずと言ってそうです。
どうしてこうなってしまうのでしょう? そこには食生活が大きく影響しています。虫歯の多いお子さんのお母さんに話を聞くと、お菓子や飲み物など時間を決めずに与えている傾向があります。「そんなにたくさんお菓子を与えてないですよ」と皆さんおっしゃるのですが、のどが乾いたらスポーツ飲料を飲ませたり、おやつとは別でアメを与えたりと、知らず知らずのうちに、お口の中に常に糖分がある環境、つまり歯を溶かしてしまう状態を作ってしまっているのです。

スポーツ飲料は虫歯になりやすいのですか?

唾液や口腔内が酸性になると、歯が溶けて虫歯を作ってしまいます。スポーツ飲料は糖分が多く酸性度が高いので、非常に虫歯になりやすい飲み物と言えます。歯をゆっくり溶かしていくアメも要注意。冬場、のど飴が手放せない人もいますが、アメをなめている間は持続的に歯が溶けている状態なので、虫歯ができやすくなります。また、アイスクリームには水あめがたくさん使われており、水あめは歯をコーティングしながら溶かしてしまうため虫歯を誘発しやすいので、食べ過ぎないようにしましょう。
だらだら飲み食いが良くないのは、大人でも同じこと。缶コーヒーを少しずつ時間をかけて飲む人は虫歯になりやすいので注意してください。

虫歯にさせない食生活のアドバイスをお願いします。

夜寝る前に乳酸飲料を飲むのが習慣になっている子に虫歯が多いですね。乳酸飲料は虫歯になりやすい飲み物で、できればお茶を飲む方が望ましいのですが、お子さんの好きなものただ我慢させるだけではかわいそうですよね。寝る前に飲むのではなく朝飲むようにするなど、与えるタイミングを工夫することが大切です。
虫歯にさせないお口の環境を作るには、食べる量や回数ではなく食べるタイミングが問題なので、だらだら食いをやめてメリハリのある食生活を心掛けましょう。歯科医院では検診、歯磨き指導、フッ素塗布だけでなく、虫歯を予防する食事指導も行っていますので、分からないことがあればかかりつけの歯科医院に聞いてみるといいですよ。

子どもの歯について歯磨きに関するアドバイスはありますか?

「仕上げ歯磨きって、いつまでしないといけないんですか?」とよく質問されますが、基本的には小学校高学年までは付き合ってあげて欲しいですね。その理由は、手首の返しができて、自分で奥歯の内側まで磨けるようになるのが、だいたい高学年になってからだからです。正しい歯磨きの仕方が身についていて、奥歯の裏まで自分でケアできるようになれば、仕上げ歯磨きは卒業です。

デンタルフロスを使うと「すきっ歯」になるというのは本当ですか?

実はフロスを常用しないのは日本人くらいで、欧米ではオーラルケアのマストアイテムなんですよ。虫歯ができる場所のほとんどが、歯ブラシでは汚れが落とせない歯と歯の間ですから、「血が出そうで怖い」なんて言わずに、もっとフロスを活用してほしいと思います。佐伯区では3歳児検診の時にお母さんにフロスを渡して、子どもの頃からフロスを使ったケアが習慣になるように啓蒙活動を行っています。
それと、フロスを使うとすきっ歯になるというのは都市伝説です! フロスで隙間が開くことはないので心配いりません。むしろ、乳歯はすきっ歯の方が永久歯がきれいに並ぶので望ましいことなんですよ。

幼稚園や学校の健診で何も指摘されなければ安心していいですか?

小学校の歯科健診では1クラスを15分ほどで見ていきます。1人10秒あるかないかの短い時間ですので、簡易なスクリーニングテストしかできません。黒く見えるところがあるかないかを目で見て調べるだけですので、やはり医院でX線写真撮って確認しなければ、正確な診断は難しいです。幼稚園や学校での歯科健診で「大丈夫」と言われたのを鵜呑みにするのは、正直言って危険ですね。

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キッズスペースを完備し、なんと子どもたちの大好きなガチャポンが!将来の歯を守るための工夫がいっぱい。
 

抜けそうで抜けないぐらぐら乳歯。無理やり抜いても大丈夫?

小学校1年生の歯科健診で一番多いのは、下の前歯が1,2本生え変わっているという子。ぐらぐらしているけど抜けない歯がある間は、子どももお口の中が気になりますよね。抜いてしまって問題ない場合がほとんどですが、まれに乳歯の下に永久歯がない場合がありますので、心配されるようでしたら一度X線写真を撮って永久歯の状態を確認してみるといいでしょう。
また、お子さんの歯がなかなか生え変わらないのも、それほど心配することはないのですが、気になる方は歯科へ気軽に相談してください。乳歯の下にちゃんと永久歯があるのが分かれば安心できると思います。

怖がらないで歯医者さんに連れて行くいい方法はありますか?

お父さんやお母さん、お兄ちゃんやお姉ちゃんが先に治療を受けて、それを目の前で見せると「僕も、私も、やってみる!」といった感じになりますよ。小さいお子さんを安心させるには、家族の協力が一番です。
それと、これはぜひ注意してもらいたいのですが、子どもが何か悪いことをした時に、「そんなことする子は歯医者さんに連れてくよ!」と叱るのはやめてくださいね。それを植え付けちゃうと「歯医者さん=鬼がいるところ」みたいになってしまうので。(笑)本当に行かないといけない時に、子どもが怖がって連れて行くのが大変になってしまいます。

最後に「広島ドクターズ」の読者にアドバイスをお願いします。

欧米では、治療に行くのではなく、歯周病にならないために歯科に行くのは当たり前という国がたくさんあります。そんな中、日本はメンテナンス・クリーニングを定期的に受けている人は2割弱と言われており、歯科は「痛くなったら行くところ」「詰め物が取れたから行くところ」というイメージがまだまだ強いように思います。
脅すわけではありませんが、日本人は55歳を過ぎると半分以上の人で入れ歯が必要になります。65歳以上だと実に9割に上り、この割合の高さはやはり日本人にメンテナンスという考え方が定着していないからだと思います。
当院は予防にも力を入れていて、患者さんの半分はメンテナンスで来られる方です。そして、定期的にメンテナンス受けている方は明らかに入れ歯にならずに済んでいて、それを実感として感じています。
どうか少しでも多くの方がその重要性に早く気付いて、メンテナンスを受けるための歯医者さんを近くで見つけてほしいと思います。歯科を受診するというよりも、美容院に行くような感覚で、将来自分の歯を残すために、歯医者さんに通っていただけたらいいですね。

医師のプロフィール

櫻井宏樹先生

●広島大学歯学部卒業
●広島市内開業医で勤務

‐所属学会‐

・(社)日本口腔インプラント学会(認証医)
・ 日本インプラント臨床研究会
・ 日本顎咬合学会(認定医)
・ (社)日本歯周病学会
・日本ヘルスケア(予防)歯科研究会
・CHP(予防)研究会
・中四国JIADS勉強会

 

 
 

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