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大人になってから矯正治療をする人が増えています。大人の矯正治療ならではの目立たない矯正装置や見えない矯正装置がありますが、そのメリット、デメリットとは?|ティースマイル矯正歯科|藤田 正 先生 | 病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2015年12月17日時点の情報です)

藤田 正先生(矯正歯科)

大人のための、装置が目立たない歯列矯正

 
ティースマイル矯正歯科
【住所】広島県広島市中区紙屋町1−1−1東和ビル2F  
【TEL】082-240-1182 
子どもだけでなく、大人になってからでも矯正治療をしようとする人が増えてきました。その背景には、
患者さんのニーズに応じて選んでもらえるよう、できるだけ多くの選択肢を用意しているという藤田院長
 
子どもだけでなく、大人になってからでも矯正治療をしようとする人が増えてきました。その背景には、矯正治療は見た目を整えるだけでなく、正しい噛み合わせが実は健康と密接に結びついているという事実が広く認識されるようになったことがあるようです。
子どもの矯正治療と大人の矯正治療はどのように違うのでしょう。矯正治療にかかる期間は? どのような装置があるのでしょう。
今回は広島市中区のティースマイル矯正歯科で院長を務めていらっしゃる、藤田 正先生に、大人の矯正治療についてお話をうかがいました。2014年7月に開業。患者さんは、仕事帰りや学校帰り、お買物のついでに立ち寄る大人の方が多いという、街中にあるクリニックです。大人のための矯正治療について、そのメリット・デメリットを教えていただきましたので、参考にしてください。

昔より大人で矯正治療をする人が増えている気がしますが、専門的に見ていかがですか?

当院は街中にある矯正専門の歯科医院なので、場所柄もあるのかもしれませんが、大人の患者さんが大半です。平日がお休みの方はもちろんですが、当院は土曜日曜も診察しているので、週末がお休みの方もいらっしゃいますね。
八重歯のような不正咬合が必ずしも好ましい状態ではないという認識が浸透してきた、といった時代の流れもあるのかもしれませんね。

通常の矯正治療に比べ、大人向けの矯正治療があるとうかがいましたが?

大人の矯正治療の場合、装置は大きく分けて3種類ご用意しています。
まずはご本人のご希望をうかがいますが、歯の移動効率の良さや料金などを比較すると、それぞれの装置に一長一短があります。
もちろん、歯の状態によっては装置の向き不向きが当然のことながら出てきますので、それはカウンセリングでしっかりと患者さんにお伝えする必要があります。

その通りですね。ではその3種類の矯正治療について教えてください。

はい。まず1つ目は目立たない矯正治療です。ここで用いるのが、セラミック装置やホワイトワイヤーです。こちらは歯の表側に付けますが、素材的に目立たなくなっています。
2つ目が見えない矯正治療です。歯の裏側に装置を装着するため、表からはほとんど見えません。
3つ目がマウスピースによる矯正治療です。透明で着脱できるマウスピースなので、外してしまえば矯正治療中であることはまったく分かりません。

ではまず目立たない矯正治療の特徴やメリット・デメリットについて教えてください。

表側に装着するので装置は見えますが、目立たない素材を使っています。他の方法に比べて歯の移動効率が高いので矯正治療の期間は短くなる傾向にあります。料金も見えない矯正治療に比べると抑えることができますから、できるだけ短い期間で、料金も抑えて治療を終えたい方にはおすすめの方法です。

見えない矯正治療についてもお願いします。

はい。歯の裏側に装置を装着するので、表からはほとんど見えないことが最大のメリットでしょう。ただし、装置の特性上、歯の移動効率はあまり高くないので、矯正治療にかかる期間は長めになる傾向があります。
裏側なので金属の装置を用いることになりますが、裏側にあるためどうしても舌が当たり、最初はしゃべり難いとか食べ難いということはあります。ただ徐々に慣れていきます。
また、装置を装着するために特別な操作が必要になるため、料金的には比較的高めです。

金属の装置のメリットは何ですか?

材質的に壊れにくいという特徴があります。あとは摩擦が少ないのです。矯正器具ではワイヤーと装置との間に摩擦が少ない方が移動効率はアップします。
ただし金属は目立つため、それ以外の新しい素材が徐々に使われるようになっています。
歯の移動のことだけを考えるなら、材質的には金属が最も優れています。ですから、目立たない矯正治療であっても奥歯の方は強度が必要になるので金属を使っています。

マウスピースでの矯正治療についてはいかがですか。

マウスピースの矯正治療では、歯のガタガタの度合いが比較的少ない方向けの矯正装置になります。移動が大きい方にはお奨めしません。

歯の型をとって作るマウスピースで歯が矯正されていくのが不思議なのですが?

マウスピースを作る際に、模型上で歯並びを変化させた状態で作ります。ですからそれをはめることで力がかかり、歯を移動できます。素材的にはプラスチックですが、歯の状態によって固い素材で作ったり、柔らかい素材で作ったりします。

素材の固さはどのように使い分けるのですか?

1カ月の間に、はめやすいソフトな素材のものから始めて、徐々に固いものにしていきます。

ワイヤータイプの矯正装置の場合ですが、締め直した際にはある程度の痛みを伴いますか?

そうですね。歯や歯を支えている骨に負荷をかけて正しい位置に移動していく以上、痛みや違和感などを伴うことがあります。ただ痛みの感じ方には個人差があるので、どれくらいかは人によって違いますね。

材質の進化について改めて教えてください。

従来金属で作られていた装置に、より目立たないセラミックやプラスチックが使えるようになってきたことです。移動効率を上げるために、より弱い力で確実に移動できるようワイヤーの素材も変化してきています。

大人になってから矯正治療をする人が増えています。大人の矯正治療ならではの目立たない矯正治療や見えない矯正治療の装置のメリット、デメリットとは?|ティースマイル矯正歯科|藤田 正 先生
紙屋町東と立町の中間、電車通りから国際通りに入る角にあるビルの2階にあるアクセスの良さ
 

通院の頻度はそれぞれの矯正治療方法で異なりますか?

通院頻度に変わりはありません。矯正治療開始直後は装置の装着のために月に何回か通院していただくこともありますが、装置を装着している間は基本的に月に1回の通院です。
通常の大人の矯正治療の場合には2〜3年の矯正治療期間が必要になります。

矯正治療を終えて10年以上経過すると、若干歯並びが乱れるケースがあるようですが?

矯正治療の終わり、と認識されている状態というのは、装置を外した瞬間だと思われているかもしれませんが、実はそうではありません。
力をかけて歯を移動しているので、装置を外したら歯は元に戻ろうとします。そのため、矯正装置を外した後に戻ろうとする動きを止めておく必要があります。これを保定と言います。歯を移動したら、何らかの方法で必ず保定する必要があります。そのための装置を保定装置と言います。歯の裏側にワイヤーを装着しておくといった固定式の装置や、マウスピースを使ったものまで、歯の状態によっていろいろな保定を行います。

装置を外したら矯正治療完了ではないのですね?

当院で矯正治療が終わった患者さんには必ずお伝えしているのですが、矯正治療終了後も半年に1回は通院して状態を診させていただくようにしています。保定装置に問題がないか、歯の状態に変化はないかなどを診ます。
ある程度の期間が経過したら保定装置を外したいとおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。外してももしかしたら歯は何の動きも見せないかもしれません。ただ一方で、また元に戻ろうとして歯並びが少しガタガタになることもあり得ます。これは専門の矯正歯科医でも予測することはできません。
ですから、矯正歯科医の立場としては保定装置をできるだけ長い期間装着することをお奨めしますが、あとは患者さんと相談して決めさせていただいています。

保定期間はどのくらいを考えておけばよいのですか?

難しい質問ですね。実は誰にもわからない、と申し上げるしかありません。目安としては矯正にかかったのと同じ期間保定が必要だとする歯科医もいます。矯正治療期間の倍必要だとする歯科医もいます。ただこれは何の根拠もありません。個人差もあります。
私から1つ言えるのは、保定期間は長ければ長いほど良い、ということだけです。

保定装置を装着する期間が長ければ長いほど良いのはなぜですか?

歯の周りの歯周組織や口の周りの筋肉と歯の位置に調和が取れれば、歯の移動は抑えられるはずだからです。矯正治療をする前と後では、口の中の環境が大きく変化しているので、適応させるためには、保定期間は長ければ長いほど良いと考えています。

なるほど。一生続く可能性もある、ということでしょうか。

保定がどこで終わるのかは、患者さんの要望次第という面もあります。保定を止めて歯が動き始めたとしても、もちろん、まるっきり矯正治療する前の状態に戻るわけではありません。
そもそも歯の位置や噛み合わせは一生不変のものではないことを知っていただきたいですね。特に歯周組織、歯を支えている骨の部分は年齢とともに経年的な変化を起こします。ですから矯正治療をするしないにかかわらず、定期的にチェックする必要があると思います。
つまり、矯正治療後に歯列が少し変化したとしても、矯正治療によるあと戻りではなく経年的な咬合の変化の可能性もあります。

どうしたら判断できるのですか?

最初に来院された時の歯並びがどういう状態だったのかのデータが残っています。それらのデータとどのような治療をおこなったのかを元に判断するのが最善かと思います。
そういう意味では、例えば保定装置をきちんと装着しなかったために矯正治療後の歯並びがまた悪くなってしまったとしたら、まずは治療をしてもらったクリニックにまずは相談するのが良いのではないかと私は思います。
もちろん納得がいかなければ、セカンドオピニオン、サードオピニオンを他のクリニックへ求めればよいのではないでしょうか。
ただ1つ気を付けていただきたいのは、矯正治療に関しては、一般歯科を掲げている歯科医院ではなく、矯正専門の歯科医院に行っていただきたいということです。むし歯の治療や歯周病の治療をしているのが一般歯科医院で、矯正専門歯科はそういったことはせず、矯正治療しか行いません。

来院された方がむし歯や歯周病の治療が必要な方だったらどうされるのですか?

患者さんのご近所の歯科医院に通われてもいいですし、どこか紹介して欲しいということであればこちらからご紹介します。

地域医療について、先生のお考えをお聞かせください。

当院は矯正治療が専門なので、矯正治療単独で他の歯科医院や大きな病院と連携することはあまりないのですが、例えば、親知らずの抜歯や先天性の疾患がある場合、顎変形症など骨格的な手術が必要な場合には、広島市民病院や日赤病院などへご紹介しています。
広島の場合は、特に市内に関しては患者さんがたくさんある選択肢の中からご自分が求める治療をしていただける医院を選べると思いますので、きちんと選んでいただきたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

今までもこれからも、良質な矯正治療をなるべく多くの方々にというのが私のモットーです。矯正治療の場合、通院にかかる時間や料金がネックになって矯正治療を断念される方が多いように思いますので、このクリニックを開業する際にはその点をきちんと考慮しました。できるだけ多くの方に良質な矯正治療を受けていただきたいと思っています。

医師のプロフィール

藤田 正 先生

●広島大学歯学部卒業
●広島大学病院矯正歯科勤務(助教、歯学博士)
●スイスジュネーブ大学矯正歯科(Prof. Kiliaridis)留学
●文部科学省海外先進研究実践支援プログラム
●日本学術振興会特定国派遣研究者
●ティースマイル矯正歯科院長

-資格-
日本矯正歯科学会認定医、指導医

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