お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
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該当 13件
変視症について|溝手 秀秋 先生|みぞて眼科(安芸郡・海田)
物が歪んで見えるのは、様々な病気のサイン。放置は禁物です!
なんだか物が歪んで見えるような気が…。という方、いらっしゃいませんか?
物が歪んで見える「変視症」は様々な病気の症状の一つで、自分で気付く事のできる重要なサインでもありますが、片方の目に症状が起きていても、もう一方の目がそれを補い、病気が進行するまで気付かない事も多いようです。
今回は、海田町「みぞて眼科」の溝手秀秋院長に、変視症の症状があらわれる代表的な病気についてお聞きしました。
その多くは目の奥にある網膜や、重要な細胞が集中する黄斑といった、物を見るために大切な部位の異常が原因なので、手術で再びよく見えるようになる白内障や眼鏡で補う事のできる近視や乱視、老眼などとは異なり、病気によっては進行してしまうと日常生活に支障をきたすほどの視覚障害と付き合っていかざるを得ない場合もあります。
「おかしいな」と思ったら決して放置せず、すぐに検査を受けてみましょう。
インプラントについて|辻野哲弘 先生|トリプルエープラスデンタルクリニック(東区・牛田本町)
怖くない!?今や選択肢の一つとして欠かせないインプラント治療
近年、虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった際の選択肢の一つとして義歯、ブリッジと並び、決して珍しいものではなくなったインプラント治療。良くも悪くも様々な情報が溢れており、歯肉を切開して顎骨にドリルで穴を開ける事や金属を埋め込むという方法から恐怖心をおぼえる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、日本口腔インプラント学会の専門医であり、ICOI(国際インプラント学士会)の指導医でもある「トリプルエープラスデンタルクリニック」辻野哲弘院長にお話をうかがいました。
インプラント治療に興味をお持ちの方、治療に迷っていらっしゃる方、ぜひ参考にされてください。
軽度認知障害(MCI)と認知症|下山直登 先生|下山記念クリニック(東広島市・西条)
軽度認知障害(MCI)と認知症
75歳以上の後期高齢者が2179万人に達し、要介護者が755万人になるといわれる2025年には、現在400万人を超える認知症患者さんの総数も700万人に達し、65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。
まだ根治薬がない一方で、保険適応ではないもののアミロイドPETや髄液バイオマーカーの研究の進歩から、アルツハイマー型認知症の発症前診断も可能な時代になっています。
また、年に10%程度が認知症へ移行するといわれる軽度認知障害は、14〜44%程度が正常に戻るともいわれており、頭の体操や有酸素運動、食事の改善や高血圧・糖尿病などのリスク管理で予防できる場合がある事も分かってきています。
歳を重ねると「人やモノの名前が思い出せない…」などという事がだんだん増えてきて、なんとなく不安に思われる方もおられるのではないでしょうか?
今回は、医療と介護の両面から地域に寄り添う「下山記念クリニック」下山直登院長に、軽度認知障害と認知症について、加齢による物忘れと認知症の違い、また、介護にあたられるご家族へのアドバイスなど、分かりやすく教えていただきました。
めまい、耳鳴り、難聴|滝口 峻 先生|滝口耳鼻咽喉科(中区・袋町)
耳の不調は、できるだけ早い専門医の受診が改善の鍵
めまいや耳鳴り、難聴など耳の不調を感じた場合、痛みを伴わなければ急いで耳鼻咽喉科を受診することは少ないのですが、実は不調の原因が耳の場合にはできるだけ早く治療を始めることが症状改善の鍵になるそうです。耳鳴りについては、早期治療なら9割以上の患者さんに症状の改善が見られるのだとか。
今回は広島市中区袋町にある滝口耳鼻咽喉科の院長、滝口 峻先生に、耳鳴りや難聴、めまいの治療についてお話をうかがいました。ディスカッションが盛んな学会に参加し、そこから治療のヒントを得ることが多いとおっしゃる探究心が旺盛な滝口先生。「当院の患者さんにはもれなく温泉無料サービスが付いてきます」と茶目っ気たっぷりにお話くださるので「???」と思っていたら、種明かしは、クリニックにあるマシンで作る炭酸水での「手浴」サービスでした。以前診察した糖尿病の患者さんの足の壊死が炭酸水で劇的に改善したのを目の当たりにし、こんなに体に良いものならばと、希望する患者さんへのサービスとして採算度外視で提供を始めたそうです。患者さんに対する思いやりにあふれた先生のお話です。
高齢者医療の現在・未来|西原 一樹 先生|広島医療生活協同組合 沼田診療所(安佐南区・伴東)
家族みんなで考えよう。高齢者医療と介護の現在、そして未来
日本の人口がピークに達するといわれている2025年まで、あと10年。
その人口比率として高齢者がどんどん増え、若者がどんどん減る事が予測されている事はご存じのとおり。病院のベッド数なども含め、高齢者医療や介護をできるだけ在宅で行えるような仕組み作りに国も動いています。
今回お話をうかがった西原一樹先生は、広島医療生活協同組合 沼田診療所の所長として往診を含め地域に密着した医療に携わられながら、広島共立病院 消化器内科部長として入院患者さんを含めた病院医療も行っておられます。
診療所と病院のいずれも身近に関わられている立場からみえる高齢者医療の今、そして未来について、一緒に考えてみませんか?
生活習慣病の予防・改善について|梶山正治 先生|梶山内科医院(中区・三川町)
肥満解消!これが生活習慣病改善への第一歩
以前は成人病と呼ばれていた「生活習慣病」。これは、偏食や運動不足、喫煙や飲酒などの生活習慣が病気の発症や進行に深く関与している病気の総称で、最近は年齢にかかわらず若い方でも発症の危険性が高まっています。今回は、中区三川町にある梶山内科医院の院長、梶山正治先生に、生活習慣病を予防・治療する際に必要なことを分かり易くシンプルにまとめてお話しいただきました。ご自身も生活習慣病を予防するためにジムへ通い、ここ半年ぐらいは理想体重をキープできているとか。来院した患者さんと広島カープに関する野球談義で盛り上がる親しみやすさ満点の先生です。
生活の質を大切にした糖尿病治療について |粟屋智一 先生|いつかいち駅前内科(佐伯区・五日市駅前)
糖尿病の治療
糖尿病は初期の自覚症状がほとんどなく、気付いたときには重度の合併症を発症しているケースが多い恐ろしい病気です。しかも一度発症すると完治は難しく、血糖値を上手にコントロールしながら合併症の発症を予防し、進行を食い止める必要があります。
一生のお付き合いになる治療だからこそ、患者さんの生活の質QOL(Quality of life)を確保することがとても大切だとおっしゃるのが、佐伯区にあるいつかいち駅前内科の院長、粟屋智一先生です。
今回は糖尿病の合併症について詳しくご説明いただきながら、粟屋先生がいつも大切にしている患者さんとの対話やフットケアなど、患者さんの生活の質QOLを意識した治療についてお話をうかがいました。
慢性腎臓病(CKD)について|水入苑生 先生|医療法人一陽会 原田病院(佐伯区・海老山町)
早期発見・早期治療が大事!末期になるまで自覚症状がほとんどない「慢性腎臓病(CKD)」
自覚症状がほとんどなく、透析に至る前に心血管病で死に至る事もあるという慢性腎臓病(CKD)。気付いた時には進行していた…という事にならないためには定期的な検査が有効です。
今回伺ったのは、佐伯区海老山町にある「医療法人一陽会 原田病院」。
日本腎臓学会および日本透析医学会の指導医である水入苑生先生に、慢性腎臓病(CKD)についてお話し頂きました。
最も生命予後が良いとされる「先行的腎移植(プリエンプティブ腎移植、PKT)」や、残存腎機能の保持に有利であるにも関わらず、まだまだ導入される患者さんが少ないという「腹膜透析(PD)」についても聞かせて頂きました。
糖尿病について|日域邦昭 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
初期症状がないからこそ糖尿病は怖い病気です
糖尿病は誰もが知っている有名な病気です。「最近、血糖値が高くて」とざっくばらんに話す人も多いので、糖尿病が深刻な病気であるという実感があまりないという人もいるかもしれませんが、糖尿病を甘く考えてはいけません。
今回のレポートは、安佐南区西原にある西原セントラルクリニックの日域邦昭先生に、糖尿病について伺いました。
糖尿病のメカニズムや高血糖を放置しているとどうなるかなど、日域先生の記事を読めば、糖尿病が怖い病気であることが理解できると思います。健康診断で血糖値が高めだと指摘を受けた方、肥満気味の方、糖尿病の家族歴のある方は必読です。
脳卒中と頭部外傷|谷口栄治先生|たにぐち脳神経外科クリニック(東広島・西条駅前)
「脳卒中」「頭部外傷」こんな時はできるだけ早く脳神経外科へ。
頭の病気やケガは手遅れになると怖そうなので、すぐに受診すべきか、しばらく様子を見てみるか、判断に迷うことがありますよね。例えば、「足がもつれて上手く歩けずびっくりしたけど、すぐに普通に歩けるようになった」という場合、皆さんならどうしますか?
今回は、東広島市西条にある、たにぐち脳神経外科クリニックの院長、谷口栄治先生に、脳梗塞・脳出血の前兆として起こる症状や、くも膜下出血で見られる頭痛の特徴、脳卒中にならないための予防についてお話を伺いました。
また、頭を強くぶつけた時の対処についても教えて頂きましたよ。頭部外傷ではどんなことに注意が必要か?「打ち所が悪い」とはどこのこと? たんこぶができるのはなぜ?といった質問にも答えて下さいました。
経口避妊薬ピルについて|小松正伸先生|小松クリニック(中区・八丁堀)
ピルと上手につき合うために、知ってもらいたいこと
日本はピル後進国だと言われてきましたが、最近では自分のライフスタイルに合わせてピルと上手に付き合う女性が増えてきたよう思います。
避妊だけがピルの効果だと思っている人も多いかもしれませんが、ピルを飲むことでPMSが改善されたり、ニキビが減ったり、また子宮内膜症の治療などに使われるなど、ピルにはあまり知られていない様々な副効果も期待できるのですよ。ただ、ピルもお薬なので、副作用のリスクはもちろん考えて服用しなければなりません。
そこで今回は、中区八丁堀にある産婦人科「小松クリニック」の院長、小松正伸先生にピルについて詳しく教えて頂きました。
上手に服用すれば、ピルは女性を助けてくれる便利なお薬。メリットとデメリットを正しく理解して、ピルを使うかどうか選択しましょう。
在宅診療について|山口剛先生|やまぐちホームケアクリニック(安佐北区・口田)
これからは人を診る医療へ。「在宅診療」という選択
「高齢化社会」「医療費削減」などの言葉とともに、「在宅診療」という言葉をよく耳にするようになりました。在宅診療とは読んで字のごとく、在宅で医療が受けられることですが、実際にそれがどのような医療で、どんな対応をしてもらえるのか、また家族に負担はかからないのかなど分からないことが多く、誰もが受けられる身近な医療という認識はまだまだ低いようです。今回お話を伺ったのは、「患者さんが望む医療を実現したい」という思いから、2013年9月に在宅診療を専門に行う「やまぐちホームケアクリニック」を開院した山口剛院長。外科医として数多くの手術を手掛け、全身管理や末期がんの終末期医療に携わってこられた経験を生かし、現在は365日24時間体制で在宅診療に取り組まれています。熱意をもって地域の患者さんをサポートする山口先生に、在宅診療がどのような医療なのか、また在宅診療を支える「地域包括ケアシステム」とは何かについてお聞かせ頂きました。
生活習慣病,メタボ,禁煙について|平賀裕之先生|本通トータルヘルス内科クリニック(中区・本通)
生活習慣病、メタボ、禁煙。挫折をしないテクニックで健康に
せっかく健康診断を受けたのに、「ちょっと悪いだけだし」「いつものことだから」と、「受けっぱなし健診」になってはいませんか? その「ちょっと悪いの積み重ね」って、実はとても恐ろしいことなんですよ。
現代人なら誰もがかかり得る生活習慣病やメタボリックシンドロームについて、「本通トータルヘルス内科クリニック」の院長、平賀裕之先生にお話を聞きました。「禁煙しなさいと言わない禁煙支援」で、多くの患者を禁煙成功に導いている平賀先生のお話は説得力があり、このレポートを読めば健康意識が高まって「生活習慣病にきちんと向き合おう。タバコをやめよう。」という人が増えるのではないでしょうか?
該当 13件
■□■□ 2025年3月によく読まれた記事をCHECK! □■□■
命にかかわる病気ではありませんが、経過観察と言われたら生理の変化に気を付けて。過多月経や月経痛がひどくなるなどの場合は早めに産婦人科に相談しましょう。
実は10代、20代の女性の死因上位に挙げられる摂食障害。
人の価値や美しさは、体型や体重で決まるものではありません。
適切なカウンセリングで過度な痩せ願望やストレスから自分の体を守りましょう。
幼児や児童に感染することが多く、発症すると喉の痛み、熱、発疹などといった風邪と似た症状が起こります。また、痛みはないのですが、舌の表面に赤いぶつぶつができることがあります。
尋常性疣贅は、「ヒト乳頭腫ウイルス」というウイルスの一種が皮膚に感染してできます。手あれや髭剃り後など、目に見えないくらいの小さな傷からでもウイルスが侵入します。どこの部位にもできる可能性があるのです。
咽喉頭異常感症は心理的要因が大きいといわれています。
喉がイガイガする、圧迫感がある、引っ掛かったり、絡んだような感じがするなど
考えれば考えるほど、喉に違和感を抱き、そのストレスが引き金になって症状を引き起こすことも多いようです。
「不安障害」とはその名の通り、不安な気持ちが強くなる病気です。
ある特定の状況や場所で非常に強い不安に襲われ、身体のいろいろな部分に様々な症状が現われたり、不安を避けようとする「回避行動」をとるようになったり、また安心を得るために無意味な行動を反復してしまうといったことが起こり、人によってはそれが原因で社会生活に支障をきたすこともあります。