お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
該当 4件
めまい、耳鳴り、難聴|滝口 峻 先生|滝口耳鼻咽喉科(中区・袋町)
耳の不調は、できるだけ早い専門医の受診が改善の鍵
めまいや耳鳴り、難聴など耳の不調を感じた場合、痛みを伴わなければ急いで耳鼻咽喉科を受診することは少ないのですが、実は不調の原因が耳の場合にはできるだけ早く治療を始めることが症状改善の鍵になるそうです。耳鳴りについては、早期治療なら9割以上の患者さんに症状の改善が見られるのだとか。
今回は広島市中区袋町にある滝口耳鼻咽喉科の院長、滝口 峻先生に、耳鳴りや難聴、めまいの治療についてお話をうかがいました。ディスカッションが盛んな学会に参加し、そこから治療のヒントを得ることが多いとおっしゃる探究心が旺盛な滝口先生。「当院の患者さんにはもれなく温泉無料サービスが付いてきます」と茶目っ気たっぷりにお話くださるので「???」と思っていたら、種明かしは、クリニックにあるマシンで作る炭酸水での「手浴」サービスでした。以前診察した糖尿病の患者さんの足の壊死が炭酸水で劇的に改善したのを目の当たりにし、こんなに体に良いものならばと、希望する患者さんへのサービスとして採算度外視で提供を始めたそうです。患者さんに対する思いやりにあふれた先生のお話です。
頭頸部がんの症状と治療|夜陣 真司 先生|こころ耳鼻咽喉科(安佐南区・伴南)
「声のかすれ」「食べ物が飲み込みにくい」は要注意!
耳鼻咽喉科はその名の通り耳・鼻・のどの病気を診てくれる科ですが、首から上は頭頸部といって、脳と眼球を除くすべての領域が耳鼻咽喉科の守備範囲となっています。
中でもこの領域に対して、がんセンターや大学病院などで良性・悪性腫瘍や外傷、奇形などの手術治療を行う科に「頭頸部外科」があります。
今回は、関西を中心とした頭頸部外科センターで頭頸部がんの治療にあたられた後、地元である広島で今年4月に開業された「こころ耳鼻咽喉科」の夜陣(やじん)真司院長に、頭頸部がんについて話をお聞きしました。
首や顔などの頭頸部には大事な器官が集中しているため、がんの発見が遅れてしまうとそれらを犠牲にせざるを得ないことも。
初期はなかなか症状があらわれないといわれるがんですが、気になるサインはいくつかあります。
「大したことない」と放置せず、早く受診してがんを発見することで1つでも多く大事な器官を残すことができます。
どんな症状・サインがあるのか…さっそく聞いてみましょう。
メニエール病とは|杉本嘉朗先生|杉本クリニック(中区・国泰寺)
「メニエール病」ってどんな病気? めまい、耳鳴りはストレスが原因かも?!
ストレス溜めていませんか? ストレスからくる耳の病気があるんです。それは「メニエール病」。突然の激しいめまいに襲われ、耳鳴りや耳の閉塞感を感じ、進行すると難聴になってしまうこともあるといいます。しかも、現代のストレス社会においては、年齢層を問わずメニエール病にかかる方が増えているのだとか。今回は、「杉本クリニック」の院長、杉本嘉朗先生に、メニエール病についてお話を伺いました。めまいが起こったら、誰でもパニック状態になります。ですが、「めまい、難聴、耳鳴りを自覚したら、恐れず騒がず、でも迅速に専門医を受診!」取材の中で、杉本先生が最も強調されたフレーズです。
咽喉頭異常感症とは|隅田伸二先生|隅田耳鼻咽喉科(西区・己斐)
30代〜50代の女性に多い「咽喉頭異常感症」
喉のあたりに何か引っ掛かっている感じやイガイガ感が続いて、「もしや悪い病気では?」と思う女性が増えているようです。そこで喉に違和感を引き起こす原因について、隅田耳鼻咽喉科の隅田伸二先生に聞きました。
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命にかかわる病気ではありませんが、経過観察と言われたら生理の変化に気を付けて。過多月経や月経痛がひどくなるなどの場合は早めに産婦人科に相談しましょう。
実は10代、20代の女性の死因上位に挙げられる摂食障害。
人の価値や美しさは、体型や体重で決まるものではありません。
適切なカウンセリングで過度な痩せ願望やストレスから自分の体を守りましょう。
幼児や児童に感染することが多く、発症すると喉の痛み、熱、発疹などといった風邪と似た症状が起こります。また、痛みはないのですが、舌の表面に赤いぶつぶつができることがあります。
尋常性疣贅は、「ヒト乳頭腫ウイルス」というウイルスの一種が皮膚に感染してできます。手あれや髭剃り後など、目に見えないくらいの小さな傷からでもウイルスが侵入します。どこの部位にもできる可能性があるのです。
咽喉頭異常感症は心理的要因が大きいといわれています。
喉がイガイガする、圧迫感がある、引っ掛かったり、絡んだような感じがするなど
考えれば考えるほど、喉に違和感を抱き、そのストレスが引き金になって症状を引き起こすことも多いようです。
「不安障害」とはその名の通り、不安な気持ちが強くなる病気です。
ある特定の状況や場所で非常に強い不安に襲われ、身体のいろいろな部分に様々な症状が現われたり、不安を避けようとする「回避行動」をとるようになったり、また安心を得るために無意味な行動を反復してしまうといったことが起こり、人によってはそれが原因で社会生活に支障をきたすこともあります。