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乳幼児を救う「ヒブワクチン」と「小児用肺炎球菌ワクチン」の安全性と効果、副作用 【高橋内科小児科医院 副院長 高橋真弓先生】|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2012年11月1日時点の情報です)

高橋真弓 先生(小児科)

乳幼児を救う「ヒブワクチン」と「小児用肺炎球菌ワクチン」 

 
高橋内科小児科医院
【住所】広島市安佐南区緑井2丁目12-25
【TEL】 082-879-3143

乳幼児を救う「ヒブワクチン」と「小児用肺炎球菌ワクチン」 安全性と効果、副作用|高橋内科小児科医院 副院長 高橋真弓先生
子供たちの健康をサポートする高橋先生。不登校、チック、発達障害などにも取り組んでいる
 
乳幼児を持つママや、これからママになる人に知ってもらいたいワクチン接種。こわい病気から大切なお子さんを守るための大切なことです。
今回は「ヒブワクチン」と「小児用肺炎球菌ワクチン」の安全性や効果について、「高橋内科小児科医院」の高橋真弓副院長に話を聞きました。

 

「ヒブワクチン」「小児用肺炎球菌ワクチン」とは?

ヒブワクチンの『ヒブ』とはヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌のことで、飛沫(ひまつ)感染し、子供の重度感染症「細菌性髄膜炎」や「急性喉頭蓋炎」などの原因菌となります。
一方、『肺炎球菌』は鼻やのどにいる菌で、「細菌性髄膜炎」や「菌血症」「肺炎」などを起こす原因菌となります。細菌性髄膜炎は約6割がヒブ、約3割が肺炎球菌が原因となっています。

細菌性髄膜炎にかかると約5%が死亡し、約25%に発達の障害や聴覚障害、神経的障害など重度の後遺症が見られる大変な病気です。初期症状は発熱、頭痛、嘔吐(おうと)、けいれんなどで、風邪と区別がつきにくいのが特徴です。また、早期に診断できたとしても、抗生物質に抵抗する「耐性菌」が増えているため、治療が難しくなっています。

かかりやすいのは2歳未満の子供です。生後半年以内でもかかることがあり、年間約1000人の子供たちがかかっています。
 

ワクチンを接種しても大丈夫?

「細菌性髄膜炎」は、私たち小児科医が子供を診察する上で非常に神経を使う病気です。発熱や不機嫌など、ふつうの風邪でもみられる症状で始まりますので、外来で子どもたちを診察するときには、いつも「細菌性髄膜炎でないこと」と確かめながら診察しているといっても過言ではありません。それほど重大な病気なのです。すべての子どもたちにワクチンが行き届き、細菌性髄膜炎が撲滅されたら小児科医の意識もかわってくるかもしれませんね。
昨年3月ごろ肺炎球菌ワクチンとヒブワクチン接種後の死亡報道がありましたが、精査の結果いずれもワクチン接種との直接的な因果関係は見られませんでした。子供の将来や親御さんのことを考えると、ワクチン接種で予防するのが一番望ましいと思います。ワクチンを接種すれば、「細菌性髄膜炎」にかかる子供は現在の10分の1程度に激減し、多くの子供たちが救われるのです。

1987年からヒブワクチン、2000年から小児用肺炎球菌ワクチンが定期接種となったアメリカでは、「細菌性髄膜炎」は激減し牴甬遒良袖き瓩箸覆辰討い泙后F韻犬茲Δ貌本でも撲滅したいものです。
 

ワクチンの副作用についてお聞かせください。

ワクチンを接種したところが少し赤くはれたり熱が出ることもありますが、短期間で治ります。万一、定期ワクチンで重い副作用が起こった場合は、国の予防接種被害救済制度があり、任意の場合は別の救済制度があります。(http://www.know-vpd.jp/vc/vc_hlthhgi.htm)
日本で接種されているワクチンは世界中でも使われていて安全性が実証されています。実際に感染症にかかるリスクは、予防接種の副反応の比ではありません。
 
重大な副作用としては、アナフィラキシ−ショックがあります。これは、ワクチンの成分に対して極めて強いアレルギー(アナフィラキシーと呼びます)がある場合に起こることがあります。この場合は、そのワクチンの接種はできません。そこまででなくても強いアレルギー体質がある時は、主治医と相談してください。

乳幼児を救う「ヒブワクチン」と「小児用肺炎球菌ワクチン」 安全性と効果、副作用|高橋内科小児科医院 副院長 高橋真弓先生
高橋内科小児科医院はJR可部線緑井駅から徒歩5分。1階は内科、2階が小児科。
 

「広島ドクターズ」読者のママたちに、ワクチン接種のアドバイスをお願いします。

細菌性髄膜炎は生後半年以内の子供にも発症するため、できるだけ早く免疫をつけることをお勧めします。どちらも生後2カ月から接種でき、それぞれ4回受けるのが望ましいですね。接種間隔が多少ずれてもワクチンの効果にあまり影響はないと思いますが、なるべく早く接種しましょう。
1歳まではたくさんのワクチンがあるので、スケジュールを立てておくのがお勧めです。母子手帳にもスケジュール表がありますので参考にしてください。
ポイントは、
【1】受けられる時期が来たらすぐ受ける
【2】流行している病気、かかったら怖い病気を優先
【3】効率的・効果的に受けるために複数のワクチンを同時接種

複数のワクチンを同時接種することにつき、厚生労働省の調査では重い副作用反応の増加はないと判断されました。単独接種だと、子供の体調を見計らって何度も通う必要があります。このことによってワクチン接種が遅れることの方が心配です。もちろん、単独接種を希望される方は、単独接種も可能です。

尚、接種後30分は医療機関の中で待つか、接種した医師と連絡が取れるようにしておきましょう。この間、特に問題がなければ、その後急激な副反応が起こる心配はまずありません。1時間以上経過すれば、普段通り生活して構いません。もちろん入浴もできます。
また、心臓病などの持病がある子供こそ感染症にかかるリスクが高く、かかると重症化しやすいので、優先して接種する必要があります。専門医や主治医と相談して受けてください。
 

※平成25年4月からヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンは定期接種となりました。

【接種対象年齢】
●ヒブワクチン 2カ月〜5歳未満
●小児用肺炎球菌ワクチン2カ月〜5歳未満


【持って行く物(共通)】
●母子健康手帳
●子供の年齢と住所が確認できるもの。

 
記事提供:広島リビング新聞社

医師のプロフィール

高橋真弓 先生

●高橋内科小児科医院副院長
●広島大学医学部卒業
●広島記念病院、吉田総合病院、広島市舟入病院、広島共立病院で勤務

・広島県女性医師の会会員
・日本小児科学会
・日本小児科医会
・日本小児アレルギー学会
・日本夜尿症学会
・日本小児皮膚科学会

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