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「笑気吸入鎮静法」で、我慢しなくてもいい、怖くない、痛くない歯科治療 静脈内鎮静法・筋肉内鎮静法・全身麻酔【おりづる歯科医院 院長 川本博也先生】|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2013年3月17日時点の情報です)

川本博也 先生(歯科)

「笑気吸入鎮静法」で、我慢しなくてもいい、怖くない歯科治療

 
おりづる歯科医院
【住所】広島市安佐南区川内5丁目10-20
【TEL】 082-870-8102

「笑気吸入鎮静法」で、我慢しなくてもいい、怖くない、痛くない歯科治療 静脈内鎮静法・筋肉内鎮静法・全身麻酔|おりづる歯科医院|川本博也先生
知的障害を持った患者さんの治療、寝たきりの在宅障害者の訪問診療や口腔ケアも行っている
 
「歯医者さんが怖くて治療が受けられない」という方は大人でも大勢います。ましてや、小さなお子さんや知的な障害がある方だと、恐怖心や不安を素直に表現するので、泣いたり暴れたりして適切な歯科治療が受けられないこともあります。
そんな方を思いやる「笑気吸入鎮静法」という方法があるのをご存じですか? 恐怖心や痛みを和らげ精神的にリラックスした状態で、楽に歯科治療を受けることができるんです。
今回は、「おりづる歯科」の院長、川本博也先生に、歯科治療の「笑気吸入鎮静法」について伺いました。
大学時代は歯科麻酔がご専門で、障害者の歯科診療にも詳しい川本先生のお話からは、「どんな方でも通える歯科にしたい」という思いが伝わってきます。

歯科に行けず、困っている方がいるんですね。

歯科の治療を受けたくても、さまざまな理由から歯科に行けない方がいらっしゃいます。
たとえば、ご高齢者や知的な障害をお持ちの方は、通院回数を増やし時間をかけて治療することはできても、今痛いところを短時間で治療するのが難しい方もおられます。小さいお子さんですと「怖い」という気持ちを素直に表現しますから、泣いたり暴れたりして治療が受けられないこともあります。
また、成人の方でも子どもの頃に歯科で怖い思いをした経験があって、「歯医者さんは苦手」「歯医者さんは怖い」という方は大勢います。それでも頑張って治療を受けられている方はいいのですが、痛い歯があるのに我慢して、虫歯がどんどん悪くなってしまうのはやはりよくありません。
「歯科治療が得意です!」という方はあまりいらっしゃらないと思いますが、今まで歯科治療を受けたくても怖くて受けられなかったという方は、リラックスして治療が受けられる方法もありますので、是非参考にして頂きたいと思います。

リラックスして治療が受けられる方法があるんですか?

治療を嫌がるお子さんや恐怖心が強い方でも歯科治療が受けられるように、「笑気吸入鎮静法」というものを行っています。これは、30%の笑気ガスを鼻から吸いながら歯の治療を行うもので、笑気を吸入している間は歯を削る不快な音や注射の痛みもあまり気にならなくなり、精神的にリラックスした状態になります。全身麻酔ではないので意識はありますし、まったく痛みを感じないわけではありませんが、治療の痛みに対しても鈍感になります。
治療で緊張される方や、嘔吐反射が強く今まで歯科治療を受けることができなかった方でも楽に治療が受けられますよ。

子どもでも笑気吸入鎮静法は受けられますか?

小さなお子さんでも大丈夫ですよ。笑気吸入鎮静法はほとんどの方で使用可能です。ただ、笑気ガスを吸入することで体の中の圧力が部分的に上がることがありますから、目や耳、肺に病気を持っていると使えない場合があり、あと妊婦さんの使用はできません。
治療中は鼻マスクを付けて笑気ガスを吸入しますので、認知症の患者さんや精神的な障害があることで医師とコミュニケーションが取れない方は使用が難しいことがあります。そういった場合は鎮静剤や鎮痛剤を静脈や筋肉に注射して、恐怖心や痛みを軽減させる「静脈内鎮静法」「筋肉内鎮静法」などの方法を行います。また、長時間かかる集中治療を行う場合や医師とのコミュニケーションがまったく取れないといった場合は、「全身麻酔」を行うのも選択の1つです。

副作用の心配はありませんか?

「静脈内鎮静法」「筋肉内鎮静法」では患者さんによっては吐き気が出ることもありますが、「笑気吸入鎮静法」では副作用の心配はほとんどありません。歯科治療では低濃度の笑気ガスを使いますので鎮静状態から回復も早く、治療後はすぐに帰ることができます。完全に意識を消失させるものではないため、治療中に不快症状を感じたら歯科医師に訴えることもできるので安心です。
デメリットとしては、笑気吸入鎮静法では鼻マスクを付けたまま治療を行いますので、長時間かかる治療には向きません。また、極度に恐怖心が強い方には、十分効かないこともありますので、静脈内鎮静法、筋肉内鎮静法をおすすめします。

笑気吸入鎮静法をお願いする場合は自費診療になるのでしょうか?

治療そのものが保険内の治療でしたら保険適用となります。ただ、治療の内容が自費治療の場合でしたら笑気吸入鎮静法だけを保険診療にすることはできないので、保険外診療ということになります。費用につきましては、受診する歯科医院にご確認ください。

静脈内鎮静法、筋肉内鎮静法はどのようなものですか?

笑気吸入鎮静法では十分な効果がない時は、マイナートランキライザーを静脈や筋肉に注射して鎮静して恐怖心を和らげることもできます。こちらも全身麻酔ではないので、意識が消失するわけではありませんが、ボーっとしている間に治療が終わって、治療中のことはほとんど覚えていないといった感じです。
長時間かかる治療や手術も行えますし、重度の発達障害や自閉症のある患者さんで、歯科医師との意思疎通が難しい方にも有効に使用できます。治療終了後しばらくはふらつくため、1、2時間ほどの休養が必要です。

全身麻酔で治療を受けることもできるんですね。

治療の必要な歯が多すぎて集中治療が必要なときは、全身麻酔を行って歯科治療を行うこともあります。全身麻酔なら治療中は完全に意識が消失している状態ですから、痛みは全く感じません。麻酔薬の進歩により、安全に日帰りの治療が可能になりました。朝来院して、夕方帰って頂く感じですね。

「笑気吸入鎮静法」で、我慢しなくてもいい、怖くない、痛くない歯科治療 静脈内鎮静法・筋肉内鎮静法・全身麻酔|おりづる歯科医院|川本博也先生
医院正面には広々とした駐車場があり、院内はバリアフリーに対応。車椅子でそのまま診療室に入ることができる
 

患者さんが緊張しないような工夫をされているそうですね。

特にお子さんのなかには、「白衣が怖い」という子もいますから、診療中はあえて白衣を着ていないんです。また、自分の順番を待っている時間って、多少なりとも緊張しますよね。生き物を見ると心が休まる方も多いですから、待合室には金魚のいる水槽を置いています。
治療中にいろんな雑音が聞こえてくると、それが気になって緊張が増すという方もいらっしゃるので、ドアを閉めると完全個室になる治療ユニットも用意しています。

そもそも、鎮静法を治療に取り入れたきっかけは?

一般の歯科医院では珍しいかもしれませんが、大学病院などではこういった方法は普通に行われています。大学時代の専門が歯科麻酔だったこともありますが、どんな方でも治療が受けられる歯科医院を作りたいという思いがあって、障害のある方の診療を目的とした「おりづる歯科」を平成9年に開設しました。
診療では、発達障害や脳性麻痺の方、今まで怖くて治療が受けられなかった方に満足のいく歯科治療を提供するために、鎮静法や全身麻酔を取り入れて「痛くない」「怖くない」治療に力を入れています。患者さんのためにできることがあれば今後もどんどん取り入れて、どなたでも気軽に通える歯科にしていきたいです。

医師のプロフィール

川本博也 先生

‐所属学会・資格‐

・歯学博士
・歯科麻酔学会認定医
・障害者歯科学会認定医
・ペインクリニック学会所属
・口腔ケア学会所属

 

 
 

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