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大腸がん・大腸ポリープは「大腸内視鏡検査」で早期発見! 早期治療で助かる大腸がんは検診が重要【こどい内科クリニック 院長 小土井淳則先生】|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2013年4月23日時点の情報です)

小土井淳則 先生(内科)

大腸がん・大腸ポリープは「大腸内視鏡検査」で早期発見! 

こどい内科クリニック
【住所】広島市佐伯区八幡東 2-28-54
【TEL】 082-928-1112 
大腸がん・大腸ポリープは「大腸内視鏡検査」で早期発見! 早期治療で助かる大腸がんは検診が重要|こどい内科クリニック|小土井淳則 先生
消化器の専門治療をはじめ、糖尿病などの生活習慣病の予防・治療にも積極的に取り組む小土井先生
 
近年、増加の一途をたどっている「大腸がん」。女性のがん死亡原因トップと聞くと、とても不安になりますが、大腸がんは早期の治療で助かる望みの高いがんであることを知っていましたか?
ただ初期の大腸がんは自覚症状がないため、早期発見には検診がとても重要。検診がその人の寿命を左右すると言っても過言ではありません。
そこで今回は、消化管の内視鏡での診断・治療に詳しい「こどい内科クリニック」の院長、小土井淳則先生に、大腸内視鏡検査について伺いました。女性に多い便秘についてもアドバイスを頂きましたよ。

大腸にはどんな役割があるのですか?

口から食べた物は、食道、胃、小腸を通り、分解・吸収されながら、食事から4〜12時間後に大腸に到達します。大腸に届いた消化物は、小腸までに栄養吸収を終えたいわば残りかすで、ドロドロした便のもとになるものです。そこから水分を吸収し、便を形成して排泄するのが大腸の主な役割です。
大腸に関係する病気で一般的に多いのは「感染性腸炎」です。これは、細菌、ウイルス、原虫、寄生虫などが腸の粘膜に入り込むことで、腹痛、嘔吐、下痢といった症状が起こるものです。他にも炎症性の病気の中には、「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」など、深刻なものがいくつかありますが、大腸の病気で皆さんが特に不安に感じるのは、「大腸ポリープ」「大腸がん」といった腫瘍性のものではないでしょうか。
近年、大腸がんは増加の一途をたどっておりますが、大腸がんはがんの中でも早期発見・早期治療によって助かる可能の高い病気です。そして、大腸がんの早期発見には、検診が最も重要になります。

大腸ポリープが見つかると、やはり大腸がんになってしまうのですか?

「ポリープ」とは、粘膜の表面に盛り上がってできる「できもの」で、病名ではなく形態を表す言葉です。大腸にポリープができる原因は、体質的、遺伝子的な要因のほかに、欧米化した食生活の変化や便秘なども関係しており、いくつかの原因が重なり合うことでポリープができると考えられています。
ポリープができたからと言って、何か自覚症状があるわけではありません。自分では気づきにくいため、健康診断でポリープが発見されるケースが多いのですが、健診の時に「大腸にポリープがある」と言われたら、「がんじゃないか?」と驚きますよね。
ポリープにはがんに変わるものもありますが、「ポリープがある」=「大腸がん」と、すぐに結びつくものではありません。不必要にがんの心配をすることはありませんが、だからと言って逆に「がんではなく、良性でよかった」と安心しきってしまうのも正しくありません。
ポリープには良性のもの、悪性のものがありますが、大腸の場合は良性と一言で言っても、将来にわたって悪性化することのない「過形成性ポリープ」と、見つかった時は良性でもそのまま放置しておくと何年後かにはがんに変わる可能性のある「大腸腺腫」があります。この大腸腺腫ががんに変わるリスクや時期を予測することはできないので、検査ではポリープの種類や様態を見極めて、正確な診断を行う必要があります。

大腸の検査にはどのようなものがありますか?

以前は、お尻からバリウムを入れてレントゲンで撮影する「注腸検査」が一般的でした。ただ、注腸検査では、腸の全域にうまくバリウムがつかないとポリープが正確に写らないことがあり、また腸の一番奥までバリウムを送り込み、腸に空気を入れて膨らませるのに時間がかかることもあって、今では手術前などの特殊な状況でなければあまりやらなくなりました。
便に含まれた血液の成分を調べる「便潜血反応検査」もありますが、がんといえども早期の状態では出血していないことが多く、結果が陰性であったとしてもがんやポリープの存在を完全に否定することはできません。便潜血反応検査は大腸がんのスクリーニング検査としては有効ですが、より正確な診断を行うために、「大腸内視鏡検査」が最近では主流になっています。
また最近はCTを使ったバーチャル(仮想)大腸内視鏡検査や、カプセル内視鏡による大腸検査もあります。(現時点では大腸のカプセル内視鏡はまだ保険適応はありません)前処置は通常の大腸内視鏡とほぼ同じですが、高額であったり特殊な装置が必要なため、どこでも気軽にというわけにはいきませんが、腸が長かったり癒着等で大腸内視鏡検査が困難な方にはよいかもしれません。
 

大腸内視鏡検査とはどのようなものですか?

内視鏡を肛門から挿入して、大腸全体を観察する検査です。小型の高性能カメラで大腸の中を見ていくのですが、検査中にポリープや前がん病変あるいは早期がんが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。
検査にかかる時間は、患者さんによって異なりますが、短い方でしたら2、3分あれば腸の一番奥までカメラを挿入することができますが、腸が長い方や手術による癒着のため痛みが非常に強い方でしたら、30分くらいかかるケースもあります。
大腸内視鏡検査を行う際には、検査前に大腸の中をきれいにする必要があり、当日2Lほどの下剤を飲んでお腹の中にある便をひとかけらも残さないようにします。前日から特殊な食事を食べていただく施設もありますが、当院では前日までは通常通りの食事を召し上がって頂いて、当日の朝から絶食して検査を行います。

どのぐらいの間隔で大腸内視鏡検査を受けるのが良いのでしょう?

大腸がんは進行が緩やかで転移もしにくく、がんの中でも比較的おとなしいがんとされており、内視鏡的手術の可能な早期の段階のがんで命を落とすようなことはありません。
ただ、早期の大腸がんは無症状なため、がんの発症に気付かない場合がほとんどですから、やはり定期的に大腸内視鏡検査を受ける必要があります。検査は3年に1回、最低でも5年に1回、定期的に受けていれば、たとえ大腸がんだと診断されて手術を受けることがあったとしても、大腸がんで亡くなるということはまずありません。もし、大腸内視鏡検査ではなく便潜血反応検査を選ばれるのであれば、毎年行うようにしてください。
現在死亡率一位と言われる大腸がんですが、私が思うに、もし日本人全員が便潜血反応検査を受けて、そこで陽性結果の出た人全員が大腸内視鏡検査を受けたなら、日本人の大腸がん死亡率はゼロにできるのではないでしょうか。それぐらい大腸がんにおいては検診が重要であり、検診を受けることが寿命を延ばすことにつながると言っても過言ではありません。
大腸がんで苦しまないためにも定期的に検査を受けて、また普段から規則正しい食生活を心掛けて頂けたらと思います。

大腸がん・大腸ポリープは「大腸内視鏡検査」で早期発見! 早期治療で助かる大腸がんは検診が重要|こどい内科クリニック|小土井淳則 先生
院内は中庭の見える間取りになっていて、自然を身近に感じることができる
 

最後に「広島ドクターズ」読者にアドバイスをお願いします。

若い頃から便秘がちで、便が出るのが1週間に1回、中には10日以上便が出ていないと言う方がいますが、慢性的に便秘が続いてしまうと、たまった便によって腸が伸びてしまって、便がますます出にくくなるといった悪循環が起こります。せめて2、3日に一回は便を出すように心がけてほしいと思います。
女性だと、職場や学校ではトイレに行きにくいという方も多いですが、便意があるのにトイレに行かず我慢してしまうことが続くと、便意を感じにくくなってしまいます。自然の声に耳を傾けて、便意を感じたらすぐに便を出すようにしましょう。
食事や運動に気を配っていても便秘が改善されない場合は、お薬を使ってもいいと思います。ただ便秘薬の中には、長期間継続しては飲まない方がいいお薬もありますので、消化器専門医とよく相談をして、薬効成分には注意してください。
たとえば、一般的に使われているセンナ系のお薬は、普段ちゃんとお通じのある方が一時的に便秘になった時に飲むのであれば問題ありませんが、慢性的な便秘を解消する目的で長期的・持続的に飲まれていると、だんだん効かなくなってきます。お薬を飲まないと出なくなってきて、次第ににお薬を飲んでも出なくなり、どんどんお薬を増やさないといけないといった状態になってしまうことが事前に予測されるお薬ですので、慢性的な便秘をコントロールするのには向きません。
受診して頂ければ、その方にあったお薬が処方でますので、便秘の症状も気軽に相談していただけたらと思います。

医師のプロフィール

小土井淳則先生

●広島大学医学部卒業
●広島大学消化器内科消化管研究室 ( 第 4 研究室 ) 所属
●加計町立病院(現:安芸太田町立病院)、広島赤十字・原爆病院、広島記念病院、広島三菱病院にて勤務

‐所属学会・資格‐
・日本消化器病学会認定専門医 ( 指導施設勤務中は指導医 )
・日本消化器内視鏡学会指導医、専門医
・日本消化器がん検診学会認定医
・日本内科学会認定医

 

 
 

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