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苦痛が少ない胃の検査なら経鼻内視鏡で。ピロリ除菌の保険適応が慢性胃炎にも拡大され内視鏡検査が必須【三好内科医院 副院長 三好秀征先生】|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2013年4月24日時点の情報です)

三好秀征 先生(内科)

「苦痛の少ない経鼻内視鏡検査なら受けてみよう」と言う人が増えています!

 
三好内科医院
【住所】広島市西区天満町17-1
【TEL】082-294-2277
苦痛が少ない胃の検査なら経鼻内視鏡で。ピロリ除菌の保険適応が慢性胃炎にも拡大され内視鏡検査が必須|三好内科医院|三好秀征先生
地域に根ざした「家庭医」として病気の予防、早期発見、早期治療に力を入れている
 
胃の内視鏡検査と聞くと「痛そう」「苦しそう」というイメージが強く、ついつい敬遠しがち。これまでは、口からカメラを入れて胃の中を検査する経口内視鏡が主流でしたが、最近では、鼻からカメラを入れる「経鼻内視鏡検査」を行う医院が増え、ずっと楽に胃の検査が受けられるようになりました。
今回は「三好内科医院」の三好秀征副院長に、苦痛が少なく胃の検査が受けられる「経鼻内視鏡検査」について伺いました。
2013年2月より、胃に悪影響を及ぼすピロリ菌の除菌療法が、「慢性胃炎」の患者にも保険適用されます。ただし、診断の際には内視鏡検査が必須。胃の健康を守る一番の近道である内視鏡検査について、三好先生が分かりやすく説明してくれました。

胃の内視鏡検査でどのようなことが分かるのですか?

内視鏡検査はレンズのついた管を口や鼻から入れて、外から見えない胃の中の状態を観察する検査です。がんやポリープの発見だけでなく、潰瘍(かいよう)、炎症、出血、寄生虫(アニサキス)が、胃粘膜にないかを調べることができます。
アニサキスとは細くて小さいミミズみたいな寄生虫で、サバやイカを生で食べると感染することがあります。胃の粘膜を食い破って寄生しようとするため、感染すると激しい腹痛が起こり、胃の粘膜の中にアニサキスが頭を突っ込んでいる様子も内視鏡で確認されることもあります

どうして内視鏡検査が必要なのですか?

一部の事業所では、健康診断に経鼻内視鏡を導入する企業もあるようですが、現実問題として人数的、時間的にこなせないという壁があり、健診レベルでは内視鏡検査を行うのは難しく、バリウム検査をするのが一般的です。バリウム検査も胃がんを発見する検査として有効ですが、微小のがんを見つけにくく、悪性・良性の判定は組織検査をしないと分からないため、内視鏡で胃の状態を直接観察する方がより正確な診断が行えるのです。

カメラを入れるのは口からだと思っていましたが最近は鼻からも?!

以前は口からの胃カメラ(経口内視鏡検査)だけでしたが、今は口からと鼻からの検査が選べる施設が多くなってきました。
経口のものだと一般的には8ミリから9ミリの太さのカメラを入れますが、硬いものが喉を通るためとても辛く、舌の付け根にカメラが当たると「オエッー」という嘔吐反射が起こります。また、食道の入り口は狭くなっていて、そこをぐりぐり押し広げてカメラを入れるため、痛みを感じたり吐き気を催すことがあり、「胃カメラ」=「やりたくない検査」という印象を持たれている方も多いと思います。
それに対して経鼻内視鏡検査では、カメラの太さは経口検査で使うカメラの半分です。鼻からのアプローチですので、舌の付け根に当たらずにカメラを通すことができ、食道の入り口を押し広げるのも弱い力でできます。まったく不快感がないというわけではありませんが、経口内視鏡に比べて苦痛が少なく、とても楽に検査を受けることができます。
また、経口だと検査中に会話ができませんが、鼻からだと医師に質問したい時など自由に話をすることができます。画質面では経口のものに比べると若干劣ると言われていますが、カメラの技術も年々進歩しており、最新のものだと画質的にそれほど差はないと思います。

鼻の穴が小さくてカメラが入らないこともありますか?

見た目に鼻の穴が小さいというよりも、鼻腔の狭い方はカメラが挿入できないことがあります。特に女性に多いのですが、きゃしゃな体つきの方は体格に比例して鼻腔が狭いことが多く、経鼻内視鏡検査に不向きな場合があります。
また、鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)といって、鼻腔を左右に分ける真ん中の仕切りが極端に曲がっている人や、鼻炎がひどく鼻の粘膜がむくんでいる場合は、カメラの通り道が狭く難しいこともあります。そういう方の場合は無理に鼻から通すと、かえって鼻への痛みが強くなってしまうため、口からカメラを入れて検査をする方が楽なこともあります。
 

検査にかかる時間の目安はどれくらいですか?

鼻からでも口からでも、実際に胃を検査する時間は5分からせいぜい10分くらいです。鼻の方が前処置に多少時間がかかりますが、少量の局所麻酔のみですので麻酔から覚めるのも早く、ほどなく日常生活へ復帰できます。
検査は日帰りです。前日は9時までに食事を終わらせておけば、翌日の午前中の検査には全く差支えありません。深酒してしまうと胃の動きが悪くなって胃の中に食べ物が残ってしまうため避けた方がいいですね。当日の朝は、水やお茶なら問題ないです。

内視鏡検査は何年ごとに受けるのが理想ですか?

早期の胃がんというのは、ほとんど自覚症状がありません。言い換えるなら、症状があってから検査を受け、そこでがんが発見された場合は、進行したがんを覚悟しなければならないことを意味します。
無症状の人が検査でがんが発見された場合、早期がんである可能性が高く、内視鏡や腹腔鏡で切除が可能で、日帰り手術で治療できることもあります。症状がないとなかなか検査へは足が運ばないものですが、胃がんの早期発見のためにも定期的に内視鏡検査を受けておく必要があります。
検査を受ける間隔は、ピロリ菌に感染している方、もしくは血縁者に胃がんを患った方がいる場合は、1年に1度の内視鏡検査をおすすめします。どちらの条件にも当てはまらない方であっても、胃がんの中には進行が早いものもありますから、やはり2年に1度は検査を受けてもらいたいですね。
 

やはりピロリ菌は、胃がんのリスクを高めるのですか?

ピロリ菌は胃がんに限らず、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎にも関係します。感染経路は口からで、免疫力が不完全な子供の頃に感染し、大人になってから感染することはほとんどないと言われています。昔は井戸水が原因ではないかと考えられていましたが、親が食べ物をかみ砕いて子どもに与えたり、親が使った箸やスプーンを介して子どもにうつることが考えられています。
一度感染すると除菌しない限りほぼ一生涯感染が続きますが、20歳頃までは免疫が発達する過程なので、菌がいても悪さをすることはないようです。今では井戸水を使うこともなくなり、若い世代では保菌者は減ってきていますが、その一方で60代70代の7〜8割の人が陽性であると言われています。ピロリ菌がいると慢性胃炎を起こしやすく、慢性胃炎の影響で胃粘膜の老化現象(萎縮性変化)が早く進んでしまい胃がんのリスクが高くなります。ピロリ菌除菌や定期的な内視鏡検査による予防を心がけるようにしましょう。

苦痛が少ない胃の検査なら経鼻内視鏡で。ピロリ除菌の保険適応が慢性胃炎にも拡大され内視鏡検査が必須|三好内科医院|三好秀征先生
最新の内視鏡機器による苦痛のない内視鏡検査を中心とした胃腸科診療を提供している
 

「ピロリ除去療法」の保険適応が拡大されたと聞きましたが。

ピロリ菌は胃に様々な悪影響を及ぼす菌ですが、今まで「ピロリ除去療法」は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの対象疾患にかかっている人でなければ、保険診療での除菌はできませんでした。それが、2013年2月から適応症が拡大されて、ピロリ菌が原因の「慢性胃炎」にも保険が適用されることになりました。ただ、問診だけの診断では保険適応は認められず、内視鏡で慢性胃炎が確認されることが必須条件となります。
これまでは胃潰瘍まで進行しなければ保険適応されなかったピロリ菌の除去が、もっと早い段階で受けられるようになったことで、胃がんの予防や減少につながるのではないかと期待されています。

医師のプロフィール

三好秀征先生

●東京大学医学部卒業
●東京大学病院勤務
●東京都老人医療センター(現 東京都健康長寿医療センター)勤務
●三楽病院勤務

‐所属学会・資格‐
・日本内科学会
・日本癌学会
・日本消化器病学会
・日本肝臓学会
・日本消化器内視鏡学会
・日本大腸肛門病学会

 

 
 

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