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インスリン作用の不足が原因で起こる糖尿病。この病気の怖いところは自覚症状がないまま進行し、糖尿病特有の合併症「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」を引き起こすこと。動脈硬化症を促進するため、心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすく、糖尿病性昏睡などの急性合併症を引き起こす危険もあるので、血糖値が高めと指摘されたらすぐに受診。|西原セントラルクリニック|日域邦昭 先生|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2014年7月22日時点の情報です)

日域邦昭 先生(内科)

「血糖値が高め」と指摘されたら、症状がなくても受診。

 
西原セントラルクリニック
【住所】広島市安佐南区西原8-33-3
【TEL】 082-871-1177
 
インスリン作用の不足が原因で起こる糖尿病。この病気の怖いところは自覚症状がないまま進行し、糖尿病特有の合併症「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」を引き起こすこと。動脈硬化症を促進するため、心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすく、糖尿病性昏睡などの急性合併症を引き起こす危険もあるので、血糖値が高めと指摘されたらすぐに受診。(糖尿病 血糖値 インスリン インシュリン 進行 合併症 膵臓 血管障害 口渇、多飲、多尿、体重減少 ブドウ糖の濃度 糖尿病性網膜症 糖尿病性腎症 糖尿病性神経障害 しびれ 1型糖尿病 2型糖尿病 その他の特定の機序、疾患によるもの 妊娠糖尿病 糖尿病療養指導師(CDE)動脈硬化 インスリン注射 75g糖負荷試験 糖尿病治療 血糖値が高め 西原セントラルクリニック 広島 安佐南区西原 日域邦昭 先生 )
患者さんの生活や健康状態に合わせて、一緒に糖尿病に付き合ってくれる日域先生。
 
糖尿病は誰もが知っている有名な病気です。「最近、血糖値が高くて」とざっくばらんに話す人も多いので、糖尿病が深刻な病気であるという実感があまりないという人もいるかもしれませんが、糖尿病を甘く考えてはいけません。
今回のレポートは、安佐南区西原にある西原セントラルクリニックの日域邦昭先生に、糖尿病について伺いました。
糖尿病のメカニズムや高血糖を放置しているとどうなるかなど、日域先生の記事を読めば、糖尿病が怖い病気であることが理解できると思います。健康診断で血糖値が高めだと指摘を受けた方、肥満気味の方、糖尿病の家族歴のある方は必読です。

糖尿病とはどんな病気ですか?

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリン作用の不足により生じる慢性の高血糖を主徴とする代謝疾患群と定義されます。血糖値とは、血液内のブドウ糖の濃度を意味し、通常はインスリンの作用でほぼ一定の値に保たれていますが、インスリン作用の不足が生じてしまうと血糖値が高い状態が続きます。その結果、糖尿病では慢性的に高血糖が持続することにより特有な最小血管障害が網膜、腎臓、神経に生じ、各種の慢性合併症を引き起こします。
インスリン作用の不足は、膵臓からのインスリン分泌の低下によっても、また末梢組織(筋肉・肝臓・脂肪)におけるインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)によっても、両者が種々の程度加わっても生じます。つまり、十分なインスリンが分泌されていなかったり、分泌されても上手く作用できなかったり、また両方の要因が重なって糖代謝の異常が起こり、高血糖を招きます。

糖尿病の主な症状についてお聞かせください。

糖尿病は初期の段階で軽度であれば、自覚症状がないことがほとんどです。初期の方でも血糖値が著しく高い場合は、口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状がみられ、さらに進行すると意識障害や昏睡といった急性の合併症を引き起こすこと場合があります。
糖尿病は重症化してからでないと自覚症状が現れにくいため、健康診断などで「血糖値が高め」だと注意を受けても、受診せずに放置してしまう方がほとんどです。でも、そこが糖尿病の恐ろしいところで、慢性的な高血糖が続くと数年後には、糖尿病特有の三大合併症「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」を併発します。
「糖尿病性網膜症」では視力障害、最悪の場合は失明してしまうこともあり、「糖尿病性腎症」では腎不全、「糖尿病性神経障害」では、しびれ、疼痛、下肢の壊疸といった症状が起こります。
また、糖尿病は動脈硬化症を促進するため、正常な方よりも心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすくなります。下肢の閉塞性動脈硬化症などの重大な合併症を発症する可能性があり、歯周病や感染症の悪化、癌や認知症を引き起こしやすくなります。
糖尿病は軽度の段階では症状がなく放置しがちですが、進行して重症化してしまうと、このような重篤な合併症を引き起こす恐ろしい病気であることを覚えておいてください。


糖尿病になると痩せるのはどうしてですか?

肥満の人は糖尿病になるリスクが高いです。なので、糖尿病になると痩せるというのは矛盾しているように思いますよね。
インスリンというホルモンは、私たちが食べた食事の糖質を、筋肉や脂肪の細胞に栄養を入れてくれる働きがあるのですが、インスリンの作用が不足すると、せっかくブドウ糖を摂取しても使われないまま血液中に残ってしまいます。そのため高血糖の状態が続き、さらには、行き場のない糖は尿に混じって排出されます。
つまり糖尿病になると、血液中には糖がたくさんあるけど細胞には行き渡らず、結果的に栄養不足の状態になり、体重減少、疲労感、多尿、口渇といった症状が現れます。
またインスリンの作用不足で糖が上手く活用できない場合に、肝臓からケトン体という物質が出ます。ケトン体が増えると血液が酸性に傾き(この状態をケトアシドーシスといいます)、糖尿病性昏睡などの急性合併症を引き起こす危険があります。糖尿病性昏睡とは、突然、意識がなくなり昏睡状態となるもので、対処が遅れると命に係わる恐ろしい病気です。

糖尿病の種類について教えてください。

糖尿病は成因(病気になる原因)によって、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の特定の機序、疾患によるもの」「妊娠糖尿病」の4つに分類されます。
これらのうち、わが国の糖尿病患者さんの90〜95%は、「2型糖尿病」だと考えられており、生活習慣病のひとつとされているのがこの「2型糖尿病」です。
糖尿病の家族歴を有する人の発症率が高く、明らかに遺伝性疾患の側面を持つことは良く知られています。危険因子としては加齢、肥満、運動不足が考えられ、40歳代以降から急激に増加しますが、遺伝因子、環境因子により若い方や子供でも発症することがあります。
「1型糖尿病」というのは、自己免疫的にインスリンの分泌ができない病気です。本来、体を守るために体内に侵入した外敵と闘うリンパ球が、膵臓でインスリンを作るβ細胞を誤って攻撃してしまうためにインスリンが分泌されず、絶対的な欠乏に陥ります。「1型糖尿病」では、生存のためにはインスリン注射が必要となり、発症は0歳児から見られ次第に上昇して思春期にピークを迎えます。
3つ目の、「その他の特定の機序、疾患によるもの」は、二次的に引き起こされる稀なタイプの糖尿病を分類します。
「妊娠糖尿病」は、妊娠中に発症もしくは初めて発見された耐糖能低下のことで、母体ならびに胎児・新生児合併症を生じやすく、たとえ分娩後に一旦正常化しても、将来糖尿病に進展する可能性が高いことから、妊娠したら早期に発見し、適切な治療、管理を行う必要があります。高齢出産や肥満、糖尿病の家族歴、巨大児出産の既往があれば妊娠糖尿病の発症に注意が必要です。


糖尿病にならないために気を付けたいことは?

糖尿病にならないようにするには、やはり日頃の規則正しい食生活や適度な運動を心掛けることが大切です。
適切なカロリー、脂質、塩分を摂取し、レジスタンス運動(筋肉運動)や歩行等の有酸素運動を行うのがよいでしょう。
さらに、定期的に健康診断を受ける習慣を持つことは非常に重要です。特に糖尿病の家族歴や肥満のある方は、将来的に糖尿病を発症する恐れがあるため、血糖値、HbAlc(ヘモグロビンエーワンシー)などの測定をしてもらってください。また、リウマチなどでステロイドの治療中の方や妊娠されている方は、かかりつけの医師に相談してみるのもよいでしょう。

「血糖値が高め」と指摘されたら、すぐに受診した方いいですか?

自覚症状がないと受診せずに放置してしまうケースが多く、口渇、多飲、体重減少などが現れて初めて受診される方もいます。また、知らないうちに合併症が進行していき、しびれ、視力低下、下肢の壊疸など、かなり悪くなってから受診される方も珍しくありません。
症状がないと病気の実感がなくつい油断しがちですが、糖尿病で本当に問題なのは、症状がなくとも血糖値が高い状態が続いている、ということです。
高血糖の状態が長く続けば続くほど、合併症を発症する可能性は高くなります。健康診断などで一度でも血糖値を指摘された方は、必ず医療機関で75g糖負荷試験などの検査を受けて、糖尿病かどうかの診断を受けてください。そして、定期的に血液、尿、動脈硬化に関する検査や眼科を受診することが、合併症を進行させにくくするポイントです。
糖尿病は、症状が現れる頃にはかなり進行していることが多いです。病気のサインがないからといって放置してはいけません。恐れず内科を受診して、適切な治療を受けることが一番の予防策です。

インスリン作用の不足が原因で起こる糖尿病。この病気の怖いところは自覚症状がないまま進行し、糖尿病特有の合併症「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」を引き起こすこと。動脈硬化症を促進するため、心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすく、糖尿病性昏睡などの急性合併症を引き起こす危険もあるので、血糖値が高めと指摘されたらすぐに受診。(糖尿病 血糖値 インスリン インシュリン 進行 合併症 膵臓 血管障害 口渇、多飲、多尿、体重減少 ブドウ糖の濃度 糖尿病性網膜症 糖尿病性腎症 糖尿病性神経障害 しびれ 1型糖尿病 2型糖尿病 その他の特定の機序、疾患によるもの 妊娠糖尿病 糖尿病療養指導師(CDE)動脈硬化 インスリン注射 75g糖負荷試験 糖尿病治療 血糖値が高め 西原セントラルクリニック 広島 安佐南区西原 日域邦昭 先生 )
場所は54号線沿い、アストラム西原駅のすぐ目の前。4名の内科医師が各々の専門性を生かし診療に当たる
 

糖尿病治療についてお聞かせください。

軽度であれば、食事療法と運動療法が糖尿病治療の基本です。患者さんの状態に合わせて、血圧を下げる飲み薬やインスリン注射などの薬物療法を行います。以前は、インスリン注射は糖尿病治療の最終手段のように思われていましたが、最近では症状によっては早期からインスリン注射をするケースもあります。
糖尿病はかかってしまうと一生付き合う疾患ですが、血糖値をコントロールして合併症さえ防げれば、健康な人と同じように仕事もスポーツもできます。糖尿病の正しい知識をもって、根気よく治療を続けることが大切です。

最後に、日域先生の糖尿病治療にかける思いをお聞かせください。

糖尿病治療の目標は、「合併症進展を阻止・抑制し、患者さんの健康状態を良好に保ち、健康人と同様の社会生活を維持すること」と医学書などには記載されています。
しかし、糖尿病の患者さんは若い方から超ご高齢の方まで年齢は様々です。さらに患者さんの人生には1人ひとり違う背景があって、病気に対する考え方も生活環境も異なります。
糖尿病のコントロールに難渋している場合に、その背景が関与しているのかもしれないし、あるいはがんを発症しているなど他の疾患が潜んでいることも考えられます。
ですから、単に血糖値だけを下げればいいというものではないのです。「糖尿病」という疾患だけを診るのではなく、患者さん1人ひとりをしっかり見て、それぞれの患者さんに応じた診療が行えるように心がけています。
当院では、医師や看護師以外に「糖尿病療養指導士(CDE)」という資格を持ったコメディカルが連携し、1人の患者さんをチームでケアする体制で糖尿病治療を行っています。患者さんのライフスタイルを理解したうえで、適切な健康管理が行えるようチーム一丸となって支えてまいりますので、患者さん1人で悩むのではなく、我々と一緒に上手く糖尿病と付き合っていけたらと思います。


医師のプロフィール

日域邦昭先生

●東京医科大学卒業
●広島大学医学部付属病院研修医
●三原市医師会病院
●国立療養所広島病院(現 東広島医療センター)
●市立三次中央病院
●厚生連廣島総合病院
●広島市立安佐市民病院


‐資格・所属学会‐
・医学博士
・日本内科学会認定医
・日本糖尿病学会専門医・指導医


西原セントラルクリニックの詳細
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