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生活習慣病は現代的な食生活や運動不足、喫煙や飲酒などの生活習慣が、病気の発症や進行に深く関わっています。最近は若い方でも発症するケースが急増中。予防・治療に効果的な運動療法と食事療法の中から、自分にできることを今すぐにでも始めませんか。|梶山内科医院|梶山 正治 先生|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2015年10月5日時点の情報です)

梶山 正治 先生(内科)

生活習慣病の予防・改善は、運動療法と食事療法が決め手

 
梶山内科医院
【住所】広島市中区三川町2‐1サンリバービル4F  
【TEL】 】082-247-9086 
生活習慣病を予防・改善するためには、運動療法と食事療法がとても有効。|梶山内科医院|梶山 正治 先生
ドクターと相談して、今すぐにでも自分にできる運動を習慣化してほしい、と梶山先生。
 
以前は成人病と呼ばれていた「生活習慣病」。これは、偏食や運動不足、喫煙や飲酒などの生活習慣が病気の発症や進行に深く関与している病気の総称で、最近は年齢にかかわらず若い方でも発症の危険性が高まっています。今回は、中区三川町にある梶山内科医院の院長、梶山正治先生に、生活習慣病を予防・治療する際に必要なことを分かり易くシンプルにまとめてお話しいただきました。ご自身も生活習慣病を予防するためにジムへ通い、ここ半年ぐらいは理想体重をキープできているとか。来院した患者さんと広島カープに関する野球談義で盛り上がる親しみやすさ満点の先生です。

生活習慣病にはどのようなものがあるのでしょう?

生活習慣病には、死の四重奏といわれている肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などがあります。それらによって動脈硬化が起きやすくなり、この動脈硬化によって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
「生活習慣」という病名や、いずれもよく耳にすることがある病気なので、あまり危機感を抱かない人が多いことも事実ですが、実は命にかかわるような危険にさらされるケースも多いので、注意が必要な病気なのですよ。

生活習慣という言葉が、警戒心を解いてしまうのかもしれませんね。対処方法はありますか。

はい。ここではわかりやすくするために、極めてシンプルに説明しようと思います。
まず、肥満を防ぐことで生活習慣病はある程度治療できると考えられています。肥満を防いで動脈硬化を予防していきましょう、というのが生活習慣病治療の第一歩になります。

肥満を防ぐには、どのような方法があるのですか?

すでに肥満になっている方の場合は「減量」、今後肥満になる可能性がある方には「肥満予防」という事になりますが、運動療法と食事療法の2つを取り入れていただきます。

まず食事療法について教えてください。

わかりました。まず食事療法で気を付けたいことは、カロリーを抑えることと減塩の2つです。
減塩は高血圧の予防にも有効ですしね。白いご飯と塩気の強いおかずの組み合わせは食欲をそそるので減量には不向きな組み合わせでもあります。
自宅での食事はもちろんですが、外食先でも気を付けると効果が上がります。最近は減塩食を売りにするお店もありますから、外食時にはそういったお店を選ぶとよいでしょう。
ラーメンやうどんはスープを飲まない。できれが一切飲まないのが理想ですが、それはなかなか難しいと思いますので、初めは半分残すところから始めて、できるだけ残すようにしていきましょう。すべては日々の心掛けにかかってくるのです。

みなさんどのように食事療法を成功させていらっしゃるのですか?

ご本人の気持ちに左右されるところが大きい療法ですよね。お一人で成功される方ももちろんいらっしゃいますが、食事を共にするご家族がいらっしゃると成功する可能性がいっそう高まる傾向があります。患者ご本人だけが減塩食にする、カロリーを抑える、というのは正直、現実的ではありませんし。
肥満は万病の元ですから、食事を共にするご家族がいらっしゃるなら、家族全員で食事療法に取り組めたらよいと思いますね。

減塩について具体的に教えてください。

理想の塩分は、成人で1日8gです。高血圧の方なら6gに抑えることを目標にします。一般的な方の摂取量は12g、多い方で20gとも言われていますから、なかなか難しいです。
小さじ1杯が6gですから、目安にしてくださいね。
徐々に減らして薄味に慣れていく必要があります。それとよく聞く話ですが、塩気が薄くて味気なくなりがちな食事には、出汁を上手に活用することも大切です。

季節によって摂取する塩分量は変えた方がいいのでしょうか。

確かにおっしゃる通りですね。汗をかきやすい夏は少し塩分摂取量が増えても問題ないかもしれません。
逆に、汗をかかなくなる寒い季節、冬の鍋料理や麺類などが要注意です。スープに含まれる塩分がとても気になりますね。
冬だけではありませんが、汁物の塩分は通年注意が必要だといえるでしょう。

生活習慣病を改善するなら、運動療法と食事療法の併用がもっとも効果的。|梶山内科医院|梶山 正治 先生
とうかさんにほど近い、中央通り沿いにあるビルの4階にあるクリニック。
 

具体的にはどのような指導をなさるのですか?

理想的なのは栄養士さんによる食事指導だと思います。
残念ながら当院ではそこまではしていませんが、塩分摂取量は尿を調べることで把握できますので、前日の塩分摂取量を患者さんに知っていただいた上で、食事改善に役立てていただきます。
それと、家庭血圧と診察室血圧のうち、当院では家庭血圧を測っていただくようにしています。朝と晩の2回、血圧をご家庭で測っていただき、血圧手帳に記入してもらいます。体重の変化はもちろんですが、室温の変化なども血圧には実は大きく影響するので、すべて記録し、その後の経過観察に役立てます。

家庭血圧ですか? どういうものですか。

家庭血圧とは文字通り家で測る血圧のことで、現在は病気の診断は家庭血圧を基準に行っています。例えば病院でドクターの白衣を見ると緊張して、血圧が急に上がってしまう白衣高血圧の方もいるので、当院では家庭血圧を取り入れています。一般的に家庭で測ると低くなる傾向にあります。
もちろんご家庭で血圧を測るためには、血圧計を用意する必要がありますが、ご家族全員の健康を維持するためには有効なツールではないでしょうか。

血圧をチェックする際に気を付けることはどんなことでしょう?

白衣高血圧の逆の方、家庭血圧が高い方は要注意です。それと朝、起きた時に血圧が高い方は気を付けなければいけません。通常ですと起きてすぐは血圧が下がっていないといけないのですが、それが高いとなると、動脈硬化の可能性があります。動脈硬化は血管が詰まる病気ですので、脳梗塞や脳出血にもつながります。自覚症状はなかなか出にくいので要注意です。

遺伝的な要素はあるのですか?

生活習慣病の肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症は、遺伝的な要素がかなり高いと思います。だからといってあきらめる必要はないのです。
一度発症すると完全に治ることはまずありませんが、発症した場合は治療のために、まだ発症を抑えられている場合は予防のために、症状に合わせて食事療法と運動療法を併用することが必要です。
また私が特に注目しているのは運動療法です。体内の善玉コレステロールを効果的に増やすことができますから、患者さんにはおすすめしています。

運動が大切なのですね。ところで運動療法や食事療法の効果はどのくらいで現れますか?

症状にも寄りますが、早い方で1〜2週間で現れるケースもありますよ。例えばまったく薬を使わずに減塩だけ行って、1週間で血圧が正常値に戻った方もいます。
実は私自身も昼休みにジムに通って、週に3回以上は汗を流すようにしているのですよ。ここ半年ぐらいのことですが、体重をきちんとコントロールできているので、体が本当に楽です。
とはいえ、実際、継続することは本当に難しい。それは身を以て体験しているので、患者さんの気持ちがよく分かるのです。時にはキツいことを言わなくてはいけない事も分かっているのですが、これがなかなか言えない。患者さんに優しすぎるのが私の悪いところです。

生活習慣病の治療は、具体的にどのように進めていくのですか?

生活習慣病の治療のために当院に来られた患者さんに対しては、まず2週間だけ運動療法と食事療法だけをしてもらい、どの程度の運動や食事でどのぐらい効果が上がるのか、症状が改善されるか様子を見ながら運動量や食事量の加減をしていきます。
それで効果が上がらなければ初めて薬の投与について考えます。

運動療法でおすすめのものを教えてください。

まずはウォーキングですね。ジムやプールに行くのと違って、ウォーキングはお金がかかりません。誰もが始めやすい一番身近な運動だと思います。どこかへ通う煩わしさもなく、家から出たらすぐ始められます。
もちろん、スイミングも有効ですし、もし自転車の方が楽だという方は、ジムに行ってバイクをこいでもよいでしょう。
そして、ぜひ生活習慣病を予防し、治療するために、運動を習慣化していただきたいと思います。
まずはご自分の環境に応じた運動を5分でいいので始めてみましょう。5分だってやらないよりは体にプラスに作用します。運動を習慣化しながら少しずつ時間を長くしていけたらよいと思いますよ。

生活習慣病を治療するための決め手になることは何ですか?

なんと言っても一番大切なのは、患者さんの病気を治したいという強い気持ちではないでしょうか。医師はそれを支える事しかできませんから。その代わり、真剣にやる患者さんにはとことん付き合いますよ。私自身も運動療法を始めて、患者さんの気持ちがよく分かりますから、一緒に続けていくような心づもりでサポートします。
もちろんご家族の存在は大きいので、身近な方からのサポートがあれば心強いですよね。

ところで生活習慣病には何歳ぐらいから気をつけたらいいのですか?

少し前なら生活習慣病は中高年以降の病気でしたが、最近はそうも言っていられなくなってきています。
みなさんが大好きなファーストフードや高カロリーの揚げ物を口にする頻度が上がっていることや、一日中家の中でゲームをする習慣、公共交通機関が発達して体を動かす機会が昔に比べて極端に減っていることなどから、今では若い方も意識しないとすぐに肥満になる傾向が高まっています。肥満は生活習慣病につながりますから、若い方でも注意が必要ですよ。
ただ、高血圧に関係がある塩分摂取量に関しては昔よりも減る傾向が見られ、改善されてきていると思いますね。

それでは最後に、先生の地域医療に対するお考えをお聞かせください。

当院にはいろいろな患者さんが来られますので、ほかの病院への紹介が必要な患者さんには、速やかに対応するようにしています。こういった病院と診療所がそれぞれの役割、機能を分担し、患者様のためにお互いに連携しながら、より効率的・効果的に医療を提供するという病診連携は地域医療にとっては大切なことだと思っています。今後も患者さんとの信頼関係を大切にしながら、病院同士の横の連携を密にしていきたいと思っています。
長い事いろいろな患者さんとお付き合いしてきました。月日の経過とともに、生活習慣病や心臓病などで体調を崩される方が増えていて、公共交通機関での通院がままならないという声もよく耳にしています。当院は街中の診療所なので、地域の方々に貢献できるのならば、往診など、新しいことも始めてみようかと考えているところです。

医師のプロフィール

梶山 正治 先生

●日本医科大学 卒業
●広島大学第二内科入局
●土谷総合病院 循環器 内科 勤務
●太田川病院 勤務
●広島大学 放射線部 勤務 
●梶山内科医院 院長

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