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今月のピックアップレポート
家族みんなで考えよう。高齢者医療と介護の現在、そして未来
家族みんなで考えよう。高齢者医療と介護の現在、そして未来
 西原 一樹 先生
(広島医療生活協同組合 沼田診療所)
 
よく検索されている病名・症状
咽喉頭異常感症(喉(の奥)の違和感・異物感・(喉の奥に)(何か)詰まった感じ・引っかかる(引っかかった)感じ、飲み込む時・飲み込み・飲み込みにくい、原因、締め付けられる感じがする、閉塞感、不快感、(髪の)毛がある感じ)

胃の不調(胃が気持ち悪い、胃が重い、むかつき、胃の調子が悪い、原因、吐き気、胃の動きが悪い、胃もたれ 頻繁、胃が悪い、胃が変な感じ、胃部不快、胃が動いてない、食べると胃が気持ち悪い、胃の違和感)

メニエール病(初期症状、耳)

乳がん(初期(治療)、早期発見)

尋常性疣贅(子供 魚の目、原因、治療)

形成外科とは

脳神経内科とは(病気、脳神経症状)

リウマチ((手の)(指の)関節の痛み、朝、手のこわばり、指のこわばり、朝のこわばり、関節のこわばり、朝指が(指の関節が)痛い、20代、寝起き 足首 固まる、朝起きると指の関節がこわばる)

子宮筋腫(6センチ、5センチ、3センチ、2センチ、大きさ、経過観察)

甲状腺ホルモン異常

過活動膀胱(尿意切迫感、原因、ストレス)

摂食障害(食べたら吐く、食べて吐く、病気)

嘔吐 下痢 (発)熱(ロタウイルス、子供、高熱)

不安障害(胸苦しい、不安、過呼吸、緊張、息苦しい、急に不安になる、動悸)

貧血 息切れ

ほくろがん(ほくろから出血、真っ黒なほくろ)

てんかん(子供、小児てんかん、てんかん発作、症状)

花粉症皮膚炎(首がかゆい、春先の首の湿疹、花粉)

膀胱炎(大腸菌)

変形性膝関節症(膝がだるい、膝が重い、違和感)

流涙症(涙腺が詰まる、原因)

気管支喘息(息苦しい、咳)

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心の不調予防(精神疾患、予防、現代病、ストレス)

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「時期がきたら…」では遅すぎます。今後どんどん増え続ける高齢者。祖父母、両親、そして自分自身…決して遠い未来の話でも他人事でもありません。地域を見守る診療所や病院、各種施設の今、そしてこれからについて、早いうちから家族みんなできちんと考えてみませんか?|広島医療生活協同組合 沼田診療所|西原 一樹 先生|病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2015年10月26日時点の情報です)

西原 一樹 先生(内科)

家族みんなで考えよう。高齢者医療と介護の現在、そして未来

 
広島医療生活協同組合 沼田診療所
【住所】広島市安佐南区伴東7-38-10
【TEL】 082-848-4486
 
「時期がきたら…」では遅すぎます。今後どんどん増え続ける高齢者。祖父母、両親、そして自分自身…決して遠い未来の話でも他人事でもありません。地域を見守る診療所や病院、各種施設の今、そしてこれからについて、早いうちから家族みんなできちんと考えてみませんか?|広島医療生活協同組合 沼田診療所|西原 一樹 先生
沼田診療所 所長・広島共立病院 消化器内科部長の西原先生は、
物事をはっきりおっしゃる気さくな先生。
 
日本の人口がピークに達するといわれている2025年まで、あと10年。
その人口比率として高齢者がどんどん増え、若者がどんどん減る事が予測されている事はご存じのとおり。病院のベッド数なども含め、高齢者医療や介護をできるだけ在宅で行えるような仕組み作りに国も動いています。
今回お話をうかがった西原一樹先生は、広島医療生活協同組合 沼田診療所の所長として往診を含め地域に密着した医療に携わられながら、広島共立病院 消化器内科部長として入院患者さんを含めた病院医療も行っておられます。
診療所と病院のいずれも身近に関わられている立場からみえる高齢者医療の今、そして未来について、一緒に考えてみませんか?

診療所では、日々どんな診療をされていますか?

沼田診療所は共立病院のサテライト診療所みたいな形になります。
病院の医療と診療所の医療は違って、病院は入院患者さんを中心に治していきますが、診療所の役割は、その地域の患者さんの健康をどうやって守っていくかというところになります。
僕たちがここでやっているのは、基本的には慢性疾患(高血圧や糖尿など)で、それぞれいろんな病気を持っておられるけれども、定期的に通う中で全身のチェックもしながら悪いところが出ないように、あるいは出た時にどうするかというのをみながらやっていくという事です。
病院と対比すると、診療所医療は生活に則したところをどう診ていくかだと思っていますが、その中でも高齢者医療が主になりますね。高齢者を診ていって、だんだん悪くなられたら、あるいは認知症が出てきたら、家に閉じこもらないように併設のデイサービスへ来ていただくようお誘いして機能を維持していただいたり、もっと悪くなられて診療所に通院できなくなったら往診で診させていただきます。
僕は病院で入院医療をしながら診療所の外来に出ているので、ここで診ている人たちがさらに悪くなった時にはセンター病院での入院医療も引き続き診ていく事ができます。
退院した後も在宅で診ていく事ができるので、一貫性を持った治療ができて安心かな、と思っています。

高齢になると特に、地域でトータルに診ていただけるのは大事ですね。

開業されたらジェネラル(総合的な医療)にならざるを得ないところはあると思うのですが、近隣でも往診に出られる開業医の先生方は増えています。その一方で最近は専門をメインに出して開業して、選別しながらやられている先生方も増えていますよね。
そんな中で当然得意不得意はありますが、診療所の場においてはジェネラルに診ていく事は心掛けないといけないし、実際必要とされていると思います。

併設のデイサービスではどのような事をするのですか?

ゲームやカラオケなど、参加している人たちが他の人たちと一緒になって話をしたり交流します。ある意味他愛のない事かもしれませんが、家にいるだけではなかなか他人と関わる経験ができませんので、放っておいたら自宅にずっと引きこもっておられるかもしれない方たちを週何回かお迎えに行って、来ていただきます。
最初は人の中に入るのが嫌だという方も、参加されると他の人と話をする楽しさを持ってもらえるし、認知症の進行も違ってきます。
デイサービスに行く日の朝だけは元気だと言われる方もおられますよ。
そしてデイサービスのもう一つの側面は、家でずっと介護をしているご家族の負担を昼間だけでも軽減してあげる事。これもある意味とても大きな役割かと思っています。
参加したご本人たちが元気そうにして帰って来てくれて、見てもらってよかったなぁとご家族に思ってもらえる事が一番の目的ですね。

最近はデイサービス併設のクリニックなども増えていますね。

デイサービスもいろいろ中身に特徴を出していて、自転車こぎやウェイトリフティングなど、筋力アップも含めてしっかりとしたリハビリを前面に出しているところもあるし、かなり認知症の進んだ人たちを中心に頑張って受け入れるところ、あるいは大きいお風呂を作って入浴を楽しめるようなところ、手芸などいろんなサークル的なものをメインにしているところもあります。
そういう意味では沼田診療所は特色がなく、和気あいあいと家庭的にやっているので、元気な方には物足りないかもしれません。そういうレベルの方たちには、しっかりリハビリをするようなところを紹介するという形で、棲み分けをしているところはありますね。
沼田診療所のデイサービスは少し認知症も出てきている方が家の中で寝たきりにならないよう何とか引っ張り出してあげて、来たらホッとできるような雰囲気を維持していこうとスタッフたちも努力しています。
高齢者の介護や医療では、だんだん良くなっていくという事はなく、歳と共に良くも悪くもだんだん衰えていきます。それを辛抱強くずーっと見てあげる、見守ってあげるという事を主体にしますから、手がかかるといっても子育てと老人介護は全然違います。
だからこそ家族の負担も大変になってくると思うし、今後そういう傾向はどんどん出てくるんじゃないかなと思います。
あとは高齢者だけの世帯がとても増えていますね。
子どもさんたちは独立して別のところに住んでいて、三世代同居なんていう家は少なくなってきていますが、「子どもたちに全然迷惑かけずにやっていきたい」と頑張ってやってきた老夫婦が今後はだんだんと二人して必死に無理をしながら生活をしていくというパターンが増えていくと思うんです。
そういう人たちの負担を軽減するために第三者が手を差し伸べられるツールとしてのデイサービスというのは今後必要になってくるんじゃないかと思いますね。
でも今の高齢者は子どもさんたちと一緒に住もうとしないので大変ですよ。

子どもたちではなく親の方が、ですか?

親の方が、です。皆さん言われるのは「子どもに迷惑をかけたくない」と。
核家族化で独立して自分でやっていく事が高度成長の中でもてはやされた時代の人たちが今高齢者になっていて、家族一緒に助け合って暮らしていくというのとは少し違うイメージになっているので仕方ない部分もありますが、子どもさんたちの方には「一緒に住もう」という人たちも少なからずいるんですよ。でも、ご本人たちが「一緒に住むと迷惑をかける」と。
僕は患者さんたちに「いくら元気でも、80歳過ぎて一人暮らしや夫婦二人暮らしをするのは無理だから、その時には子どもさんたちと一緒に住むか施設に入るか、早めに考えておいた方がいい」と言っています。
80歳でもまだまだ元気と言われますが、朝昼晩の食事すべてを自分で買い物に行って作って食べて…というのは、かなりの負担だと思うんですよね。
最近皆さん若くなられて70歳でもまだお元気ですが、80歳を超えられると一人や二人で暮らしていくのは厳しいです。
今は寿命が八十何歳で、健康寿命(自分でしっかり身の回りの事もできて元気でいられる寿命)が75〜76歳くらいになっていると思いますが、それが少しずつ上がっていくにしても、健康寿命を維持しようとすればするほど、一人あるいは二人だけで「頑張る」という言葉の中に「無理をしながら」というのが括弧付きでついて回ってくるんですよね。
三世代同居をしている高齢者が、その中で頑張るという頑張り方は長続きしますが、高齢者世帯だけでというのはなかなか厳しくなっていくし、知らず知らずに精神的な事も含めて負担やストレスがかかっていると思いますね。
そういう方々が無理をしないよう目を配らせながら在宅や地域医療をやっていく事は、地域の診療所である僕たちの使命の一つだと思っています。

看取りについてはどうでしょうか?

1年間に5件前後ですが、在宅の患者さんの看取りをさせてもらう場合はあります。
住み慣れた家で看取るための条件は家族がいる事です。家族といっても老夫婦の二人暮らしではなく、子どもさん夫婦との世帯同居です。最期に亡くなられる時というのは、不安定だったり、ずっとついてみてあげないといけない状況がどうしても出てきますから。

老老介護の場合、自宅ではなく施設や病院で最期を迎えるという事になりますか?

そうですね。最近は看取りをする施設も増えてきましたが、まだまだ看取りの時は施設から病院に、というパターンが多いですし、実際子どもたちに迷惑をかけずにやっていきたいと頑張っている老夫婦がそういう状況になった時は「ばあちゃんに迷惑をかけたくない、自分は早く入院したい。」となりますね。

「時期がきたら…」では遅すぎます。今後どんどん増え続ける高齢者。祖父母、両親、そして自分自身…決して遠い未来の話でも他人事でもありません。地域を見守る診療所や病院、各種施設の今、そしてこれからについて、早いうちから家族みんなできちんと考えてみませんか?|広島医療生活協同組合 沼田診療所|西原 一樹 先生
デイサービスを併設して在宅介護の負担軽減と機能維持を担いながら、
通院が難しい方には定期な訪問診療を行っている。
 

今後、高齢者医療はどのように変化していきますか?

2025年までに亡くなる方がどんどん増えて、2025年をピークに人口が減っていくと言われています。
2025年に向かってどんな介護を作っていくかが盛んに言われている中には、看取りも含めて在宅医療を増やしていかないと、病院だけではパンクして皆さんを看取る事ができない現実も数として挙がっています。
地域で支え合ってできるところまで家で看てあげるようにしましょう、という地域包括ケアは、裏を返せば子どもに頼れないから隣近所で頑張ってみてあげましょう、という方策を取らざるを得ないのだと僕は思っています。
昭和の日本と平成の日本は違いますよね。近所付き合いがしばらく問題にされず、作る努力もされずにきて、今から何とか新しい地域の輪を作りましょう、と公的な部分で頑張っていこうとしていますが、そう簡単にはできていかないかもしれません。
逆に2025年以降は日本の人口は減るだろうと言われていて、2025年を基準に病院や施設を作ると2035年には余っていきますから、器を作ることなく地域で何とか助け合いのシステムを作りましょう、という事でもあるでしょうね。
ただ、高齢者の割合が増えたままの状態で推移していくのは変わらないと思うので、介護のニーズが急に減っていくという事にはならないと思いますが、2025年までは爆発的に増えていくという印象です。
今は病院でも入院患者さんはほとんどが80代以上です。90代で肺炎や心不全で入院されてくるのは当たり前で、時々100歳もおられます。70歳代の人が入ってくると「あ、若い人が入ってきたな」と。共立病院などの中間的な病院だけでなく市民病院クラスでも入院患者さんの高齢化は進んでいます。

平均寿命の伸長と医療の進歩。この先健康寿命も延びるでしょうか?

僕は、健康寿命はあまり延びないんじゃないかと思っています。今の団塊の世代の人たちはある意味まだ健康的に育ってきていますが、飽食の時代に育った今の若者たちは、高脂肪・高たんぱくの食事で糖尿などの病気が出てきたりしていますし、あまり体が丈夫ではない人たちが多いかもしれません。
今の70代80代の人たちは、割ときちんと体も動かしながら、ある意味鍛えられながら成長された中で今を迎えられています。
中にはきちんと頑張っている人もいますが今の40代50代で日常的に運動に取り組んでいる人はどれくらいいるでしょうか?今の時代、病気をしないように薬を飲んだりする事はきちんとやっているかもしれませんが、体の基礎をつくるというところで言うと、割合としてはむしろ少なくなっているかもしれない。あるいは昔は百姓の家に生まれれば稲刈りや手伝いをしていたけど、今は田んぼで仕事をするなんて事を知っている人の割合がどんどん減っているようなサラリーマン世代は不健康かもしれませんね。
スポーツに取り組む時間もないような労働環境もありますし、将来的にどんどん日本人が健康的に長寿になっていくという事にはなかなかならないかもしれないと思っています。
かといって平均寿命がどんどん減っていくとは思いませんが、健康寿命に関しては今の60代70代の人たちが一番パワフルかもしれないですね。

医療の進歩に頼らず自分で健康な身体を作っていかないとダメなのですね。

高血圧や糖尿に関してコントロールはできるかもしれませんが、それがイコール健康的な体かという話とはまた別かもしれません。がんもきちんと治せば治る時代がある程度くるでしょうから、がんではなかなか死ねなくなるかもしれませんが、それは健康的に元気に生きられるというのとはまた少し違う部分があるかもしれません。
でもとりあえず当面2025年までをどうするかというのが僕たちの使命なわけで、あと10年の間、それに向かっての体制をどう作っていくのか、特に医療従事者は考えていかないといけないと思いますね。
ただ、これは医療従事者だけでなく、みんなが考えていかないといけない事で、やっぱり子ども世代も親世代をどうみていくのか、ごまかさずにきちんと話をしながら、常に考えていかないといけないんじゃないですかね。
入院してから初めて今後どうしていくか話をする家族も多いですし、今まで子どもさん世代が同居を提案しても親が聞く耳を持たなかったのに、入院してからいきなり同居の話を振られても困る…という事もありますから、患者さんが退院した後どこでどういう療養をするか調整していく病院のスタッフたちはもう本当にてんてこ舞いですよ。
そんなこんなを見ているので、自分たちの地域の患者さんは、もし在宅で診てあげられるご家族がおられたら、それをちゃんと保障してあげられるような体制をとってあげたいと思っているし、今後往診のニーズはもっと増えていくだろうと思います。
今からは看取りも含めての対応を要求されるようになるだろうと思いますし、実際「最期は病院で」といっても入れなくなる時代がくるかもしれません。
2020年、あと5年くらい経ったら、高齢者の入院がもっと増えて、ベッドが足りなくなって、看取りのために病院に入るという事には病院も対応できなくなるかもしれません。

医療や介護の現場に任せず、家族みんなで早いうちから考えないといけませんね。

そうですね。時期が来たら施設に…と皆さん言われますが、施設は今の状況からそう増えません。今はまだ少し待てば入れる施設もありますが、もう5年もしたらなくなるんじゃないかと思っています。施設に入れなくて、それこそ老老介護が現実起こってきていて、今後はさらにそういう問題も増えていくので、そこをどうフォローしないといけないかを今構築していこうとしていると思うんですよ。
高齢者にとって大変な時代になるかもしれませんが、そこも含めてやっぱり今から子どもさんたちとよく話をしないといけないと思いますね。


医師のプロフィール

西原 一樹先生

●愛媛大学医学部卒業

‐資格・所属学会‐
・日本消化器内視鏡学会
・日本消化器病学会
・日本肝臓病学会



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