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30代〜50代の女性に多い「咽喉頭異常感症」の原因・症状・検査と治療について【隅田耳鼻咽喉科 院長 隅田伸二 先生】 | 病気や症状。治療や予防に役立つ 病院・医院・クリニック情報サイト『広島ドクターズ』
(この記事は2012年11月1日時点の情報です)

隅田伸二 先生(耳鼻咽喉科)

30代〜50代の女性に多い「咽喉頭異常感症」

 
隅田耳鼻咽喉科医院
【住所】広島市西区己斐本町3丁目1-3
【TEL】 082-272-5252
30代〜50代の女性に多い喉のいがいが、違和感、異物感。「咽喉頭異常感症」の原因・症状・検査と治療|隅田耳鼻咽喉科 院長 隅田伸二 先生
充分に説明して根拠のある治療を提供することをモットーとする隅田伸二先生
 
喉のあたりに何か引っ掛かっている感じやイガイガ感が続いて、「もしや悪い病気では?」と思う女性が増えているようです。そこで喉に違和感を引き起こす原因について、隅田耳鼻咽喉科の隅田伸二先生に聞きました。 

「咽喉頭異常感症」とはどんな症状ですか?

喉がイガイガする、圧迫感がある、引っ掛かったり、絡んだような感じがするなど、喉に何らかの違和感を覚えて来院される人が多くいます。考えられる病気としては、感染症、腫瘍、異物、逆流性食道炎、甲状腺疾患などがあります。しかし、このような明らかな病気を認めないものが大半で、これを「咽喉頭異常感症」といいます。

咽喉頭異常感症は心理的要因が大きいといわれています。風邪を引いた後や、食事の後に何かが引っ掛かっているように感じ始め、それがきっかけで、喉に意識が集中し、そのことばかり考えるようになってしまう。考えれば考えるほど、喉に違和感を抱くようになってしまいます。ストレスが引き金になって症状を引き起こすことも多いようです。
 

どんな人に多い症状ですか?

更年期障害、甲状腺疾患との関係で、女性に多いといわれています。特に30 代から50代までの女性に多く、男性の約2 倍という報告もあります。神経質な人、家族にがんになった人がいて「もしかして自分も…」と、がんに対して恐怖感を持っているような人によく見られます。

病気として診断されない「咽喉頭異常感症」の場合は放置しておいても何も起こりません。ただし、自己診断は禁物。前述のように、何らかの病気が隠れている場合があります。一度耳鼻咽喉科で検査してもらいましょう。
 

30代〜50代の女性に多い喉のいがいが、違和感、異物感。「咽喉頭異常感症」の原因・症状・検査と治療|隅田耳鼻咽喉科 院長 隅田伸二 先生
西広島駅より徒歩5分ポプラの隣。子供からお年寄りまで、幅広い患者に親しまれている隅田耳鼻咽喉科
 

検査や治療はどのように行われるのですか?

咽頭・喉頭や鼻・口に何か病気がないかよく検査します。鏡を使い喉の奥まで見ますが、死角になる部分もあるので、鼻から入れる細い内視鏡で喉の奥までよく観察するという検査が主になります。
鼻に問題があると疑う場合は、副鼻腔のレントゲンを撮ることも。甲状腺の病気が疑われるときは、血液検査などを行うこともあります。

何らかの病気が見つかれば、その治療をしますが、何も病気がないときは、まず上記の内視鏡検査の画像をよく見ていただき、異常がないことを患者さんに説明します。それだけで安心して症状を感じなくなることもあり、日常生活においてもなるべく喉に意識を集中しないようにしてもらいます。
症状が続けば、定期的に検査して明らかな病変が本当にないか何度も確認します。症状が強くて日常生活に支障がある場合には、気持ちを落ち着ける薬を服用してもらうこともあります。
 

「喉のがんは女性に少ない」と聞きますが…

喉にできるがんは、大きく分けて鼻の奥と食道との間をつなぐ咽頭にできるものと、いわゆる「喉仏」の辺りにできる喉頭がんがあります。これら喉にできるがんは、圧倒的に男性の喫煙者や飲酒者に多く、女性にはまれです。
男性の発症率はおおむね女性の10 倍以上です。だからといって、女性にはできないというわけではありません。喉に違和感を覚えたら、すぐに耳鼻咽喉科で検査を受けるようにしましょう。

実際に何か病変があるときは、症状を一定の場所だけに限定して感じ、それが少しずつ強くなる、固形の食事を飲み込む時に強く違和感を覚える、声に変化がある…などの症状があることが多いので、このようなときは、腫瘍などができていないかよく調べた方がいいでしょう。食事の後に違和感を感じる人、胸やけを感じる人は、夜間に胃酸が食道や喉に逆流して違和感の原因になっていることもあります。一度、検査をして調べるといいでしょう。
 
記事提供:広島リビング新聞社

医師のプロフィール

隅田伸二 先生

●岡山大学医学部卒業
●岡山大学医学部耳鼻咽喉科教室入局
●チェコカレル大学医学部発生学教室留学
●国立福山病院耳鼻咽喉科医師(現NHO福山医療センター)
●国立岩国病院耳鼻咽喉科医長(現NHO岩国医療センター)
●隅田耳鼻咽喉科副院長を経て院長へ

・日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
・補聴器相談医
・身体障害者福祉法指定医
・日本耳鼻咽喉科学会
・耳科学会
・口腔咽頭科学会
・頭頚部腫瘍学会
・耳鼻咽喉科臨床学会
 

隅田耳鼻咽喉科の詳細
隅田耳鼻咽喉科の詳細

 

 
 

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命にかかわる病気ではありませんが、経過観察と言われたら生理の変化に気を付けて。過多月経や月経痛がひどくなるなどの場合は早めに産婦人科に相談しましょう。

実は10代、20代の女性の死因上位に挙げられる摂食障害。
人の価値や美しさは、体型や体重で決まるものではありません。
適切なカウンセリングで過度な痩せ願望やストレスから自分の体を守りましょう。

幼児や児童に感染することが多く、発症すると喉の痛み、熱、発疹などといった風邪と似た症状が起こります。また、痛みはないのですが、舌の表面に赤いぶつぶつができることがあります。

尋常性疣贅は、「ヒト乳頭腫ウイルス」というウイルスの一種が皮膚に感染してできます。手あれや髭剃り後など、目に見えないくらいの小さな傷からでもウイルスが侵入します。どこの部位にもできる可能性があるのです。

咽喉頭異常感症は心理的要因が大きいといわれています。
喉がイガイガする、圧迫感がある、引っ掛かったり、絡んだような感じがするなど
考えれば考えるほど、喉に違和感を抱き、そのストレスが引き金になって症状を引き起こすことも多いようです。


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