お医者さんレポート
広島の医師を取材して、病気の原因や症状、検診、地域医療のこと、先生の患者に対する思いなどを記事にまとめました。
エリアと診療科目を絞ってレポート一覧を検索することができます。
頭頸部がんの症状と治療|夜陣 真司 先生|こころ耳鼻咽喉科(安佐南区・伴南)
「声のかすれ」「食べ物が飲み込みにくい」は要注意!
耳鼻咽喉科はその名の通り耳・鼻・のどの病気を診てくれる科ですが、首から上は頭頸部といって、脳と眼球を除くすべての領域が耳鼻咽喉科の守備範囲となっています。
中でもこの領域に対して、がんセンターや大学病院などで良性・悪性腫瘍や外傷、奇形などの手術治療を行う科に「頭頸部外科」があります。
今回は、関西を中心とした頭頸部外科センターで頭頸部がんの治療にあたられた後、地元である広島で今年4月に開業された「こころ耳鼻咽喉科」の夜陣(やじん)真司院長に、頭頸部がんについて話をお聞きしました。
首や顔などの頭頸部には大事な器官が集中しているため、がんの発見が遅れてしまうとそれらを犠牲にせざるを得ないことも。
初期はなかなか症状があらわれないといわれるがんですが、気になるサインはいくつかあります。
「大したことない」と放置せず、早く受診してがんを発見することで1つでも多く大事な器官を残すことができます。
どんな症状・サインがあるのか…さっそく聞いてみましょう。
顎顔面矯正について|前田秀朗先生|前田歯科(安佐南区・上安)
「顎顔面治療」で、あごの正しい成長を促し、歯を本来の正しい位置に
子どもの歯から大人の歯へ生え変わる時期、顎の骨も活発に成長します。ですが、近ごろでは、顎の未発達が原因で歯並びに問題がある子どもが増えていると言います。矯正治療と言えば歯並びをきれいにするイメージですが、その根本的な原因から解決する「顎顔面矯正」があるのをご存知ですか? 顎骨の成長を促し、顎全体のバランスを整えることで、本来の正しい歯列に導く子どもの矯正治療があるんですよ。今回は、「前田歯科」の院長、前田秀朗先生に、顎顔面矯正について伺いました。成長段階にある子どもだからこそ効果的な治療法があることを、是非知ってもらいたいと思います。
糖尿病について|日域邦昭 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
初期症状がないからこそ糖尿病は怖い病気です
糖尿病は誰もが知っている有名な病気です。「最近、血糖値が高くて」とざっくばらんに話す人も多いので、糖尿病が深刻な病気であるという実感があまりないという人もいるかもしれませんが、糖尿病を甘く考えてはいけません。
今回のレポートは、安佐南区西原にある西原セントラルクリニックの日域邦昭先生に、糖尿病について伺いました。
糖尿病のメカニズムや高血糖を放置しているとどうなるかなど、日域先生の記事を読めば、糖尿病が怖い病気であることが理解できると思います。健康診断で血糖値が高めだと指摘を受けた方、肥満気味の方、糖尿病の家族歴のある方は必読です。
胃の健康について|大本 崇先生|大本内科医院(安佐南区・上安)
胃は顔と同じぐらい健康状態や感情を表現する器官です。
胃痛、胃もたれ、胃が重い、むかつき、吐き気。頻繁に起こる症状はありませんか?
胃はとても素直な器官です。食生活が不規則になるとムカムカ、精神的なストレスがたまるとピリピリ…。ポーカーフェイスが苦手な胃は、顔と同じぐらい健康状態や感情を表現して、いたわって欲しいと訴えてきます。今回のレポートは「大本内科医院」の院長、大本崇先生に、胃の様々な症状とその原因について教えて頂きました。日本人は胃の弱い人が多いと言われています。胃は健康維持のためにとても大切な臓器ですので、胃が発するシグナルに耳を傾け、胃に優しい生活を心がけましょう!
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」|土井伸浩 先生|土井ファミリー歯科医院(安佐南区・上安)
気をつけて!「お口、ポカン」と「口呼吸」
10歳頃になると男女共に罹患率が50%を超えるという「歯肉炎」。
そんな歯肉炎の子どもたちによく見られる「口呼吸」や「お口、ポカン」の弊害はそれだけではありません。
今回は、全身との関わり合いや口腔機能を含めた包括的な診療を行っている「土井ファミリー歯科医院」の土井伸浩院長にお話をうかがいました。
土井先生は日本歯周病学会歯周病 専門医・指導医と日本口腔インプラント学会 インプラント専門医のダブルライセンスを持ち、歯牙移植も数多く手がけるスペシャリストである一方、講演や研究などでお忙しい中、農業にも勤しみ、地域の子どもたちへの啓蒙・普及活動などにも取り組んでおられ、バイタリティと探究心に満ちた、明るく楽しい先生です。
子どもの健康と正しい発育のために|小田 義仁 先生|小田歯科・矯正歯科(安佐南区・大町)
子どもの健康と正しい発育のために大人が気を付けてあげられること
すぐに転ぶ、骨折しやすい、しゃがめない、片足立ちできない、腕がまっすぐ上がらない、手すりがないと階段をのぼれない、肩こりがひどい、などなど…高齢者に多いとされているロコモティブシンドロームが子どもたちにも増えている事、ご存じですか?
文部科学省もこれらの事態を重くみて、現在は学校健診に運動器検診も取り入れられるようになっています。
多くの公園はボール遊び禁止、小学生になるとゲームをしたり習い事や塾で多忙になったり…、外遊びの場所も時間も大きく減った子どもの生活は昔と大きく変わっています。
運動不足により正しく発育できなかった身体は、その部位が正しく機能しないだけでなく、あちこちに歪みを生じさせる事になってしまいます。
今回は安佐南区「小田歯科・矯正歯科」の小田義仁院長に、パパ・ママをはじめ周りの大人たちにぜひ気を付けてもらいたい子どもの発育についてお聞きしました。
足、呼吸、舌、嚥下など、普段の生活で大人が少し気を付けてあげる事で、子どもの体の正しい成長につながります。
ぜひ参考にして、健康な体づくりにお役立てください。
近視矯正手術・多焦点眼内レンズ|杉本 栄一郎 先生|すぎもと眼科(安佐南区・伴南)
近視や老眼でも裸眼で過ごせる!?「近視矯正手術」「多焦点眼内レンズ」
近視や老眼の矯正が日帰り手術でできること、ご存じですか?
最高の医療技術を提供するという理念のもと、レーシックの中で最高峰といわれるiDesign iLASIKを導入した近視矯正手術や、老眼にも対応する白内障手術「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」を行っている数少ない医療機関「すぎもと眼科」の杉本栄一郎先生に、近視矯正手術と多焦点眼内レンズについてお話をうかがいました。
多焦点眼内レンズは白内障や老眼のほか、近視や乱視も治すことができるとか。
いずれも一生に一度の手術。メリット・デメリットをきちんと知った上で、信頼できるお医者さんにお願いすることが大切です。
眼鏡やコンタクトレンズが煩わしいと感じる方、白内障手術をお考えの方、ぜひご一読ください。
子どもの歯/CTを使った高精度診断 |山脇典士 先生|山脇歯科(安佐南区・長楽寺)
「歯磨きを嫌がる」「永久歯が生えてこない」子どもの歯/CTを使った高精度診断
小さいうちは、生えてきた歯を1本1本確認したり、母子手帳や育児書などで成長やメンテナンス方法について勉強したりと、パパやママが細かく面倒をみることの多い子どもの歯ですが、幼稚園・保育園〜小学校にかけては歯が生え変わったり、虫歯になりやすい奥歯が生えてきたり、虫歯になったりと、お口の中に様々な変化が起きます。
今回は、安佐南区長楽寺「山脇歯科」の山脇典士院長に、子どもの歯の生え変わりや6歳臼歯に関する疑問、保護者が気を付ける点などについてお聞きました。
最新機器を導入することで原因や病状を極力見逃さず、丁寧な説明と治療、予防メンテナンスに力を入れられている山脇院長。CTを使ってどのようなことができるのか、という話も教えていただきました。
催眠療法/認知症カフェ|西村 豊 先生|西原セントラルクリニック(安佐南区・西原)
催眠療法で“気付き”のヒント/認知症カフェというコミュニティ
“催眠”と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
コントロールされる?支配される?
それは誤解です。
今回のレポートは、2015年8月より心療内科・精神科を開設した安佐南区西原「西原セントラルクリニック」の西村 豊先生に、臨床催眠について話をお聞きしました。
また、認知症の患者さんやご家族同士が気軽に集ってコーヒーを飲みながら話をすることで悩みを乗り越え病気を受け入れていけるようにと開設された認知症カフェについても伺いました。
歯科医院の消毒・滅菌について|高橋 雄幸 先生|ゆうこう歯科(安佐南区・安東)
気にした事、ありますか?歯科医院の消毒・滅菌について
あなたは歯科医院を選ぶ時、どのような事を重視していますか?
通いやすさ(立地)、スタッフや医師の応対、インフォームドコンセント、清潔感、完全個室、痛くない治療、診療時間、専門性、自由診療の場合は料金など、歯科医院選びのポイントは人により様々だと思います。
しかし、歯科医院のホームページやご近所の評判ではなかなか見えにくいのが消毒・滅菌などの院内感染防止対策です。
今まではそれらの対策をとっている歯科医院の目安として外来環(歯科外来診療環境体制加算:診療時の偶発症など緊急時の対応や感染症対策としての装置・器具の設置などの取り組みを行っている体制)がありましたが、今年からそれが変わってくるようです。
今回は、安佐南区安東「ゆうこう歯科」の高橋雄幸院長に消毒・滅菌に関する話をお聞きしました。
歯科医院ではお口の中というデリケートな部分を診てもらいますが、出血を伴う処置も多く、対策が不十分だと唾液や血液などを介して感染症のルートとなる可能性は否定できません。しかし、だからといってすべての歯科医院が一朝一夕に対策をとれるわけではない事情もあるようです。
歯周ポケットの面積ってどれくらい?|衣笠 裕紀 先生|こころ衣笠歯科医院(安佐南区・伴南)
歯周ポケットの面積、どれくらいあるかご存知ですか?
今や多くの人に知られている歯周病。歯と歯茎をしっかりケアする事が大事ですが、ある「癖」も進行を促す要因になる事、ご存じですか?また、原因菌が溜まる事で炎症を起こしていく「歯周ポケット」、実際にどれくらいの面積になると思いますか?
今回は、歯周病認定医である「こころ衣笠歯科医院」の衣笠裕紀院長にお話をうかがってきました。
その他、歯を削らない虫歯治療についても教えていただきましたので、併せて参考になさってください。
子どもの発達|野村真二 先生|こころ・チャイルド・クリニック(安佐南区・伴南)
お母さんが笑顔になる、育てにくい子どもの上手な育て方
「育てにくい」と感じるのは、間違った子育てをしているから? それとも、こころの発達に問題があるのかしら?
育児を楽しみたいのに、イライラしたり心配してばかりと言う方に、今回は、「こころ・チャイルド・クリニック」の院長で、「子どもの心相談医」の資格をもつ野村真二先生を伺い、上手な子育てのアドバイスを教えてもらいました。
小児科は子どもが病気にかかった時や健診で行くところですが、育児の悩みや心の発達相談にものってくれる、子育てママ・パパの応援団でもあるのですよ。
子育てに正解も不正解もありませんが、今の育児に問題や疑問を感じている方にとって野村先生のお話が少しでも参考になればと思います。
前立腺がんについて|三枝 道尚 先生|いるかクリニック(安佐南区・相田)
初期症状のない前立腺がん、早期発見のカギはPSA検査
高齢化に伴い、男性の間でどんどん増えているという前立腺がん。
その多くは比較的進行がゆっくりですが、中には急激に進行し命を落とすようなものもあります。
今回は広島市安佐南区「いるかクリニック」の三枝道尚院長に、前立腺がんについて教えていただきました。
最近テレビドラマで“ダーウィン”として初登場し、話題になった内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」。日本では2012年に前立腺がん手術で保険適用となった事で多く用いられており、三枝院長も実際にロボット支援手術を手掛けてこられたそうです。
その他、泌尿器科のがんや病気についても教えていただきましたので、ぜひ参考にして健康維持や早期発見にお役立てください。
脳卒中(脳梗塞 脳内出血 くも膜下出血)とは|吉岡宏幸先生|緑井脳神経外科(安佐南区・緑井)
「ならない」「再発させない」。脳卒中の症状、原因、予防について
脳卒中。あまりにも怖い病気なので、「自分もかかってしまうかも?」など思ったこともないし、考えるのも嫌だという人が多いかもしれません。「私はまだ若いから大丈夫」という方! 今や脳卒中は若年化していて、若い方でもかかる人が増えているんですよ。今回、「緑井脳神経外科」の院長、吉岡宏幸先生に、脳卒中がどんな病気なのか伺いました。
いつまでも家族が健康でいられるために、「脳梗塞」「脳内出血」「くも膜下出血」を寄せ付けない生活を心がけましょう!
胆石症について|山崎総一郎先生|医療法人社団恵正会 中岡内科(安佐北区・可部)
推定患者数1,000万人以上!胆石症に気をつけて!
近年、食生活の欧米化で増えているといわれる「胆石症」。石と聞くと、すごい痛みを想像しますが、近年は無症状のものが増えています。そこで、「胆石症」について、医療法人社団恵正会 中岡内科の山崎総一郎先生に聞きました。
在宅診療について|山口剛先生|やまぐちホームケアクリニック(安佐北区・口田)
これからは人を診る医療へ。「在宅診療」という選択
「高齢化社会」「医療費削減」などの言葉とともに、「在宅診療」という言葉をよく耳にするようになりました。在宅診療とは読んで字のごとく、在宅で医療が受けられることですが、実際にそれがどのような医療で、どんな対応をしてもらえるのか、また家族に負担はかからないのかなど分からないことが多く、誰もが受けられる身近な医療という認識はまだまだ低いようです。今回お話を伺ったのは、「患者さんが望む医療を実現したい」という思いから、2013年9月に在宅診療を専門に行う「やまぐちホームケアクリニック」を開院した山口剛院長。外科医として数多くの手術を手掛け、全身管理や末期がんの終末期医療に携わってこられた経験を生かし、現在は365日24時間体制で在宅診療に取り組まれています。熱意をもって地域の患者さんをサポートする山口先生に、在宅診療がどのような医療なのか、また在宅診療を支える「地域包括ケアシステム」とは何かについてお聞かせ頂きました。
腰椎ヘルニア(椎間板ヘルニア)について|山村 聡先生|医療法人 崇光会 山村整形外科(佐伯区・八幡)
年齢や性別に関係なく、誰でもかかり得る「腰椎ヘルニア」って?
「最近、腰の調子が…」と気になっている方はいませんか?「疲れがたまっているから」「単なる筋肉痛だろう」と、ついつい受診を先延ばしにしてしまいがちですが、もしかしたら腰椎ヘルニアの初期症状ということも。年齢や性別に関係なく、誰でもかかり得る腰椎ヘルニアという病気について、山村整形外科の山村聡院長に話を伺いました。